こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
 
レース翌日。インドネシアのジャワ島西部のバンドンで行われた、今年のAsia Trail Masterの開幕戦「Tahura Trail Running Race」の表彰式。普段表彰式にはめったに出ないが、表彰式の様子をブログレポートするのも仕事のため向かった。
 
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表彰式会場。約束の時間になっても始まらず、会場は人もまばらで寂しい。人がある程度集まるのを見計らっているのか、30分近く遅延してようやく始まった。
 
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司会者
「フルマラソンの部!5位は...Aさん!!」
「Aさんはいませんか?次...」
「4位は...Bさん!」
「Bさんはいませんか?」
 
レース入賞した男女選手のほとんどが不在で、会場の雰囲気は少し興覚め気味。前日受付、レース当日、翌日の表彰式まで参加しようと思えば3日間は必要になる。10キロ、17キロ、21キロ、42キロ、親子、すべてのカテゴリーのランナーを同日に表彰したい気持ちはわかるが、レース翌日に表彰式を開催しても帰国している人も多く人が来ないだろう。
 
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表彰台が歯抜けでなのは、カメラ的に見栄えが良くないとあってか「誰か、代わりに立ってくれる人はいませんか?」会場から人を募集、まったく違う選手がダミーで壇上に立っていた(笑)
 
そこで手を挙げたのが、僕が前日受付で話し、フルマラソンの部で3位となったイタリア人ランナー。壇上に立った際に、会場からどっと失笑の声が漏れた。「誰か、俺のスポンサーになってくれ!」と英語と中国語で書かれたオリジナルのTシャツを着ていた。彼はそのTシャツを着て、レースを走っていたらしい。「優勝を目指して走ったものの、途中でミスコースして3位になった」とあとで本人から聞いた。
 
見た目はダサいが、イケメンの彼が恥ずかしさを耐え忍んで「自分が広告塔になり、表彰台に立ってメッセージを伝える」、彼の「俺は本気でプロになりたいだ!」とう気持ちが伝わってきて感動した。日本の「トレイルランニングでプロのランナーになりたい。」という人の多くはここまで努力しているだろうか。
 
ランナーは星の数ほどいて、そもそもレッドオーシャン(競争激か)のスポーツ分野である。賞金も高くないし、プロとして競争し生計を立てていくのには向かない分野である。そこで「レースで結果を出しているのに誰も見向きもしてくれない」とただ一人で嘆いていてもスポンサーが見向きしてくれる可能性は低い。その影では彼のように頑張っている選手が多くいるのだ。
 
代わりにほかの選手が経つのは良いが女子表彰式なのに表彰台には男性だったり(女子表彰式なのか男子表彰式なのかわからない!せめて女性を立たせて!)男子表彰台の1位と2位には女子が立ち、3位が「誰か、俺のスポンサーになってくれ!」のイタリア人ランナー。「女子2人に負けました。」みたいな絵図になってる。せめて男性を立たせてあげて!
 
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「ハーフマラソンの部5位は...フロム・ジャパン!ヒロシーー、アンドウ!!」えっ?表彰は3位までだと思っていたので、5位の僕が呼ばれたことにびっくり。嬉しいというより5位なのに恥ずかしい。でも久しぶりの壇上から見下ろす景色は素晴らしかった。
 
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本来はあの表彰台のうえに立つことが目標だった。今回そのチャンスは十分にあった。表彰台は1位、2位、3位でそれぞれ段差の高さが違う。本当によくできている。「(あの1番てっぺんから見下ろす景色はきっと素晴らしいんだろうなあ。)」壇上に立ってはじめて悔しさがこみあげてきた。
 
僕の隣にいる4位の若い選手には見覚えがあった。レース中、彼は1キロ全力で走っては歩いたり立ち止まったりして休憩し、僕の姿を見ると、また1キロ全力で走って立ち止まり...海外レースに参加するとこんなはちゃめちゃなペースで最後まで走り切ってしまう選手がごく稀にいる。ハイペースがたたってかまだ2キロと走らないうちに嘔吐までしていたので、「この選手に負けることはないだろうな」と思っていたが、その後の渋滞で先へ先へと進まれてしまった。非常に残念だ。
 
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日本へのお土産グッズも購入。また何かの機会にプレゼントしたいと思います。
 
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表彰台でQueenの「We are the champions~my friends」のテーマ曲を聞きながら、僕のインドネシアレース旅は閉幕。
 
応援下さっていた皆さま、ありがとうございました!

 Never Stop Running.
 

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