こんにちは。

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 

 

こんな相談をされることがあります。

 

◯◯のトレイルの大会に参加したいと考えています。無謀な挑戦でしょうか?

 

トレイルの大会に出場するかどうかは自分で決める

僕の答えはいつも「自分で判断してください。」です。最近では「やっぱり安藤さんならそう言うと思った!」そう言われることを期待して聞いてくる人がいるから困ります(笑)


いい大人が、大会に参加しようかどうかを迷い人に判断を仰いでいる時点で、「(山で自分が抱えるであろうリスクを把握できていない)」と感じ心配になってしまいます。天気が悪天候で「大会参加どうする?」とまわりの様子をうかがっている人も同じレベルだと思います。


こうした質問をされて、「◯○さんなら大丈夫!」と安易に薦める人は罪に感じます。

普通、山の厳しさについて理解をした人であれば簡単に大会参加を薦めたりはしません。

たとえば僕が「あの大会なら初心者でも簡単に参加できますよ」と言うことはありません。

そういうことを言うのは、素人であり、本当の経験者や親身になって考えてくれる人であれば「山を甘く見ないように」「万全の装備を」「もっと体力や経験を積んでから」「天候が悪ければ、私も無理はしません」」とアドバイスをくれるでしょう。


「○◯さんならできるって!」「私でも走れたのだから!」「ぜひ一緒に参加しましょう!」

それで参加をしてケガしたり身に何かあったりした場合(大会の参加はあくまで本人の選択で自己責任ですが)「そういうこともあるって!」「次回は頑張って!」そんなポジティブなコメントが返ってくることは、SNSを見ていると容易に想像がつきます。

自分が好きでチャレンジをするのは問題ありませんが、人に対して「〇○さんなら大丈夫!」「ぽちっとエントリーするだけだよ」「海外レースに参加するのは簡単だって!」と薦めるのは罪でしかありません。

 

つい先日悲しい事件が起こりましたが、最近のトレイルランニングのメディア報道などを考えると、武勇伝を語ったり、山での失敗談を面白おかしく自慢したりする発言は控えなければいけないのかなあ、と。以前と比べて、雰囲気も変わっています。



ランナーは、特に武勇伝を語るのが好きです。「台風の中、泥んこで楽しんできた!」「真冬でも上半身は裸!」「仮装して走ってきた」本人はザックの中にちゃんとした装備を携帯しているのかもしれませんが、これから始める人から見れば「そんなに安易な気持ちでいいんだ」と取られてしまいかねません。有名でない個人でもシェアされ、あっという間に炎上するリスクも潜んでいます。

 

僕も砂漠に北極、サバンナ、氷上、世界中のさまざまな極地を走っていますが、それを安易に薦めることはありません。僕は基礎代謝が23歳レベルと高いので、冬山でも軽装で走れますが、これから始める方から「それが普通なんだ」と思われると心配なため、移動時や集合時では見本ときてちゃんとした服装をするよう気をつけています(別に寒がりで防寒しているわけではありません)。

 

「(私でも大丈夫だろうか?)」そうした迷いが心の中にある時点で「まだ準備ができていない。」そう思います。

 

もし質問が「私は◯○の大会完走の経験があります。公式サイトを見ましたが、◯○の大会コースは難易度や運営評判はどうでしょうか?」といった質問であれば、喜んでアドバイスできます。参加の判断を仰いでいるのではなく、アドバイスを求めているからです。


「自分で判断してください」なんてYahoo!知恵袋でこんな辛口の回答は掲載されませんね(笑)

 

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