こんにちは。

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 

 

今日は以前Facebookで物凄い反響があった人物を再びご紹介したくなりました。

 

 

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「地球最速の男/quickest man on earth」

 

「世界最速のフットワークを持つ男」

 

「時速23.8km/hでトレッドミルをダッシュする男」(ママチャリやクロスバイクを全速力で漕いだスピードより速い)

 

まずは映像をご覧ください。

 

Fastest Feet in the World with Luis Badillo Jr 

 

ラダー、コーン、ハードルを驚異的なスピードでこなしていく。

 

アジリティ(俊敏性)だけではなくコアも素晴らしい。

 

軸がまったくぶれていません。

 

あまりの動きの速さに「早送りか合成映像では?」とSNS上で文句をつける人も続出。(そうでないことは背景などを見ればわかります)


皆さん、お子さんがこれだけ動けたらサッカーでいいところまでいけますよ。

 

女性の皆さん、これだけ動けたらトレイルの下りも楽しくなるでしょう。


動きのスピードを高めるためには?

 

トレイルランで動き出しのスピードを高めるためには、シンアングル(足首と下腿部の角度)も重要になってきます。進みたい方向にスムーズに重心移動するためには「進行方向とは逆の足で地面を押す動きと、シンアングルを進行方向へ傾ける動きを同時に行い、重心移動を素早く行うこと」が重要です。 


映像の人物はそれが高い次元でできており加速と減速、静止が異常な速さで行われています。ランナーの方で「上り坂や下り坂が苦手」という人の多くはこの重心移動が苦手なのですね。

 

Fastest Footwork Drills Ever 

 

ポイントは「腕の振り」

 

動画を見てポイントは腕の振りですね。もちろんそれ以外に注目すべきところはありますが、足が動くよりも速く、2倍速で腕を振っています。腕を素早く振っているために映像ではより速く見えるというのもあります。ラダートレーニングが苦手な人の共通点は動きを習得しようと夢中になるあまり下肢だけの動きになって上肢がおろそかになる人が多いです。腕振りは重要です。

 

この人物の名前は「Luis Badillo Jr(ルイス・バディーロ・ジュニア)」。

 

「Luis Badillo Jr(ルイス・バディーロ・ジュニア)」 人物・略歴

 

驚くことにプロアスリートではなく市民スポーツ愛好家。「ラグビーやアメフトのプロ選手?」と思ってしまいますが違います。


多くの市民ランナーと同じく健康のために運動をはじめ、魅力に取り憑かれたのが「アジリティ」トレーニングだった。アメリカのマイアミの砂浜での練習風景が地元で一躍有名になり、写真・動画投稿サイト「インスタグラム」上に自身のトレーニング映像をSNS投稿したことがきっかけで人気に火がつき、2017年4月1日現在インスタグラムで25万人フォロワーを獲得。

 

コーチとして仕事の依頼が舞い込むようになり趣味が仕事になってしまった異色の経歴の持ち主。現在はプロ選手を含む200人近い顧客を抱え、 マイアミで「KingFeet of Miami/キングフィート・オブ・マイアミ」を主宰しコーチをしているそうです。プロサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドとフットワーク対決をしたことも。


ピコ太郎と同じくバディーロ氏もSNSが生んだスターと言えるでしょう。

 

バディーロ氏への貴重なインタビュー記事

 

貴重なインタビュー記事をご紹介。

 

【関連記事】世界最速のフットワークを持つ男はどのようにしてつくられたのか?How Luis Badillo Jr. Builds the Fastest Feet in the World

 

記者:これまでどんなスポーツをしてきたんですか?

バディーロ:驚くかもしれないが運動経験はないんだ。

 

記者: いつから運動を始めたんですか?

バディーロ: 20歳、21歳のころ。身体を鍛えてカッコ良く見せたかった。それからふとしたきっかけでフットボールの試合に出たところMVPを受賞してしまったんだ。


「いつから今のように速く動けるようになったのか?」

バディーロ: 「注目を浴びてから。注目に応えようとより一層トレーニングに励むようになった」


注目を浴びたことが成長の動力になったようです。「NFLにプロ入団する気持ちはないのか?」との質問には「俺は楽しいからトレーニングしているだけでプロスポーツ選手として活躍することには興味がない」とお金や名声には興味がない様子。これだけ動けるのに何とも残念。ランナーでいえば「そんなに練習しているのならマラソン大会に出れば?」と誘われて「ただ走ることが好きで走っているのであって大会に出場するために走っているわけではない」「足が速いことをわざわざ誰かに証明する必要はないでしょう」と答えるようなもの。

 

う~ん、美学でカッコいいですね。成長者は例外なく謙虚ですね。

 

有名になったことでの批判も...

 

バディーロ氏は有名人になりたくて有名人になったわけではなく、周囲が持ち上げたことで有名使徒になったのに「スポーツをしていなければ何の意味もない(実際のスポーツ競技動作に結びつけて練習していなければ何の意味もない)」「これをアジリティと呼べるのか?」と否定的な記事も書かれ、心を痛めたそうです。本人は「俺は好きでトレーニングしているだけ。あれこれ言われる筋合いはない」「このスピードを保つために日々どれだけの努力をしているのかわかるか?」と周囲の批判も意に介しません。

 

有名税。一躍有名になると良いこともそうでないこともいろいろありますね。

 

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