ウサギは自分を過信しすぎて勝負を急ぐあまり途中で没落していく。

一方、カメは遅いようでもちゃんとゴールに入っている。

―日本の事業家、最後の相場師 是川銀蔵

「買い急ぐ、売り急ぐ」

冒頭は相場の格言ですが、ランニングレースにも通じるところがあります。



「走り急ぐ」


序盤のオーバーペースは確実に、レース後半で1キロあたりのペース低下となって表れます。一度落ちたペースはレース中に再び大きく回復することはありません。(歩いていたのが走り出せたりすることはあります。それは身体でなく脳の問題です)


広く知られている最大心拍数を求める公式は「220―年齢」ですがこれには誤差があり、現在の公式は「208-[0.7×年齢]」とされています。トレイルではこれに近い心拍数で歩いたり走ったりしている方がいますが明らかなオーバーペースです。


ランニングはゴールして始めて結果の出るスポーツです。ウサギでもカメでもゴールして初めて結果が出ます。ウルトラランニングレースではトップ選手が次々とリタイアして、最後尾からコツコツと着実に歩みを進めてきたランナーがゴールしているということがよくあります。


コーチとして誤解のないように言っておくと、制限時間ぎりぎりのランナーのことを「カメ」などと呼ぶことはありません。それまでの運動経験やラン歴に関わらず、誰しも今以上に速くなれる可能性を秘めています。


トレイルランレースは「まず安全にゴールする」が第一にあり、その中で「いかに力を出し切ってゴールできるか」の競技だと僕は思っています。これがなかなかに難しく、ランニングを面白くもしています。今日の話は「いつも制限時間ぎりぎりで...」と謙遜される方がいますが、たとえ制限時間ぎりぎりだったとしても立派なゴールであり、勝利だと僕は思います。

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