こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
北極フルマラソンの翌日には、ハーフマラソンが行われました。レースのない選手はロッジ周辺を散歩したり、オプションツアーで氷河観光を楽しんだり、一日ゆったりと過ごします。
僕は、グリーンランドの歴史講義を聴講。
グリーンランドの歴史や人口数、人々の暮らしからイヌイットの習慣まで学べました。
質疑応答も盛んに行われ、「グリーンランドの人口は増加傾向か?」「犯罪発生率や自殺率は?」「近くに病院がない人は、出産のときどうする?」といった質問もありました。
日本を発つ前にグリーンランドの情報はあまり入手できなかったので、現地ガイドの生の情報は非常にためになりました。
▼北極マラソン2015表彰式
アドベンチャーマラソンでは、レースが終わったら全選手が一同に集まり(レースに出場していない同伴の人も)、盛大なディナーパーティーをするのが恒例になっています。
1人、上半身裸の男性がいるのはご愛嬌。ここ、屋外テント内とは言え、北極です(笑)
僕の隣の男性に「何の仕事をされてるんですか?」と尋ねると、「グリーンランド航空のCEOです。」
シー・イー・オー!!
CEOもランナーでマラソンに出場していたとのこと。空港隣接ホテルのオーナーでもあります。
ほか、「マラソン経験は去年と今年、この北極マラソンの2回だけ。別にマラソンに興味があるわけでなく、オレは冒険を求めているんだ。」なんて言う人も。アスリートばかりではなく、マラソン経験さえない人がいるのもアドベンチャーマラソンの特徴です。
グリーンランド名物といえば、小海老。
珍味のクジラの皮。グミのような食感。僕が小学生のころは、給食でクジラの唐揚げがご馳走でしたが(知らずに食べていましたが)、捕鯨の法律上、今では食べることもなくなりましたね。
果物。ここに来て初めて口にしました。北極圏に果物はあまりなく、多くは輸入のため高価です。
表彰式。
男子は、アイルランド出身男性がぶっちぎりで優勝。翌日のハーフマラソンにも出場し、優勝。両方とも大会新記録。
女子もアイルランド出身女性。同じく、翌日のハーフマラソンでも大会新記録で優勝。
▼女子優勝は外でテント泊していたツワモノ!
バスから、「この寒さの中、外でテント泊しているクレイジーなヤツは誰だ!?」みんなで驚いてたのですが、彼女でした。全参加者で1人だけ、ホテル代を浮かすため、外で寝ていました。
山で一夜明かされた方ならわかると思いますが、北極でテント泊。しかも連日。ありえません。
今年は25ヶ国から、200人のマラソンランナーが参加(サバンナや北極など僻地ではホテルの数が限られているため、レースに出場しない家族や友人も含めて、定員250名程度)
▼出場国別ランキング
1位 イギリス35人
2位 アメリカ29人
3位 中国17人
4位 オーストラリア11人
5位 イタリア11人
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日本人2人
最多出場国は、イギリスの35人。ロンドンから2時間とアクセスが良いからでしょうか。ロンドンはマラソンランナー全体のレベルが非常に高いです。
2位に、アメリカ。10数名は海上保安官グループ。政府から資金提供を受けて、兵士追悼チャリティランでの出場とのこと。
3位は、中国。経済の成長ぶりを反映して、ランナーの海外レース進出ぶりがすごいです。中国から北極へ行くには相当お金がかかるはず。
オーストラリアやニュージーランドは水泳にラン、バイク、国民的にスポーツの盛んな国なので、世界各地どんなレースに出場しても高い割合でいます。
日本人は僕を含め、2人。もう一人は埼玉在住の女性の方で、旦那さんが日本人というアメリカ人。ハーフを完走。北極マラソンを走るという奥さんをどんな顔で送り出したのでしょう?
月明かりが湖に照らされ、ひと筋の道をつくり美しい。最後のディナーで、夜空に光り輝くオーロラも見ることができました。
オーロラはよほど天気が良くなければ見れないため、滞在中見ることができたのはこの日だけ。
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