こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
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イタリアの伝説のランナー、マルコ・オルモ選手が“時を止めた男”であれば、今日ご紹介するハンズ・シュミットさんは“時を超越した男”。

ご本人の承諾を得て、写真とともにご紹介します。

▼再会!サンフランシスコ伝説のランナー
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パタゴニアのキャプリーン4を着こなす、ハンズさん。

サンフランシスコ在住のハンズさんは、現在75歳。昨年、2014年9月に行われたペトラ砂漠マラソンで知り合い、その後フェイスブックで交流を続け、1年ぶりに再会しました。前回はヨルダンで、今回は北極で。すごいご縁に感じています。(相部屋も一緒でほぼ1週間以上、行動を共にしました。)

ハンズさんも僕のことを覚えてくれ、お互いに熱い抱擁を交わしました。
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スマホやGoProもバリバリ使いこなします。

僕よりふた回りも上、息子以下の年齢にも関わらず、同世代の友だちのように気さくに話してくれます(娘さんは53歳!)。そんなハンズさんは、“おじいちゃん”と呼ぶにはあまりに失礼なアスリートランナーです。

▼ハンズさんのランニング歴

ハンズさんは、60歳まで馬車馬のように働き、定年を機に62歳から走り始めます。それまでは、「犬と散歩する程度で、何のスポーツもしていなかった。」と言います。

その後、62歳からの13年間でトレイルランレースやアドベンチャーマラソンを中心に、70以上の海外ランニングレースを完走。世界のランニングレースで、年代別1位を獲得します。

60歳でも走り続けているランナーの方は多くいますが、70歳になってウルトラトレイル、さらには250kmもの7日間ランニングレースに挑戦し続ける人は少ないのではないでしょうか。

その中には、ロードのハーフマラソンやフルマラソンもあれば、全米クロスカントリー選手権、“世界最古のウルトラマラソン”コムラッズウルトラマラソン、“標高5,000m超、世界一高い標高のマラソン”エベレストマラソン、タンザニアのサファリマラソン、中国の万里の長城マラソンなどを含みます。


これまでの完走率は100%!


「死ぬまでリタイアしないよ」71歳のときに、日本の富士登山競走にも挑戦します。日本語がわからないため制限時間の厳しさを知らず、2分前で関門アウト。


「制限時間が短すぎる。」


納得できずに、一人そのまま山頂まで行ったそうです。「非公式だけれども山頂まで行ったのだから、富士登山競争はDNFだとは思っていない。」

ハンズさんの話には、一理あります。日本の富士登山競走は60代や70代の人も楽しめる制限時間になっていません。特に海外ランナーにとっては、「日本の富士登山を駆け登る」ということに夢や憧れを抱く人もいるでしょう。

今回の北極マラソンも無事に完走。3週間前にはラスベガスで、7日間で250kmを10kgの荷物を背負って走る、グランド・トゥ・グランドキャニオンを完走したというから驚きます。

どんな旅のスケジュールなのか、ちょっと考えられません。

ほか、68歳でエベレストのベースキャンプまで(標高8,000m)、70歳の誕生日にキリマンジャロ最高峰に登頂。

日ごろのトレーニングは、アメリカで人気のクロスフィットや体幹(コア)も積極的に取り入れ、アルコールは飲まず、食生活は動物性脂肪は摂らず、肉ではなく魚中心。すべて自分の歯。


僕もかなり食べますが、30代の僕より大食感です。


「62歳から70歳まではマラソン記録も右肩上がりだったけど、2年前から体力の衰えを感じはじめた。やっぱり筋肉は年齢とともに落ちていくから、速くは走れないね。」とため息を漏らす、ハンズさん。

グリーンランド訪問の後は、コペンハーゲン、ドイツに移動し、ブリュッセルマラソンに出場するそうです。
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ハンズさんの28日間の荷物。

僕も荷物は少ない方ですが、いくら汗をかかない冬の季節とはいえ、ちょっと真似できません。シューズやザック、ウェアだけで結構な荷物量になります。「を重ねるにつれ、生活もシンプルになる」とは言いますが、僕もまだまだシンプルにできると思いました。

ハンズさんに走る理由を尋ねると、「別に過酷なレースを選んで、チャレンジしてるわけじゃない。一つでも多くの国、素晴らしい景色を見たい。」「なるべく長く走り続けることが一番の目標で、それが誰かを勇気づけることになれば嬉しい。」

オルモ選手に、ハンズさん。この2人は僕にとって、どんな有名アスリートよりも憧れの存在で、目標てます。

運動未経験で62歳からランニングを始めて、世界の70のトレイルランレースを完走。そんな話を聞けば、まだまだできると大きな夢をもらえますよね。

"時を止めた男"伝説のランナーマルコ・オルモドキュメンタリー

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