トレイルランナーズ大阪の安藤です。
今日もコーチング受講者の声を紹介いたします。
どんなきっかけで走りはじめたのか?
ランナーのさまざまなケガや故障、成長に向けた葛藤からは、ブログ読者の皆さまも得られるものがあるでしょう。
ランナーのさまざまなケガや故障、成長に向けた葛藤からは、ブログ読者の皆さまも得られるものがあるでしょう。
依頼者は、54歳の男性。高校では山岳部、学生時代はボート部に所属し、走り始めたのは50代になってから。きっかけは、自宅近くの隣人に誘われて。
◆ご要望
◆ご要望
ランニング本でよく見る「重心の真下で着地する」という意味がいま一つ、わからない。
フルマラソンの20kmから30kmでいつもペースが大きく落ちるので、効率のいい走り方を教えて欲しい。
◆ご自身で考えられている点
・ミドルフットで着地しているつもり
・マラソンレース中、膝まわりが必ず痛む
・マラソンレース後半、左足裏が痛む。日ごろのロードランやハーフマラソンでは、痛みは出ない。
・マラソンレース中、膝まわりが必ず痛む
・マラソンレース後半、左足裏が痛む。日ごろのロードランやハーフマラソンでは、痛みは出ない。
◆実際は?
・平地、上り坂、下り坂ともに100%ヒールフット着地
・腰が落ちている。
・右足の支持脚が曲がっている。
・腕の振りと足、からだの上下が連動していない
◆カイゼン!
・土踏まずサポートのテーピングレッスン
・右足の支持脚の曲がりの改善レッスン
・平地、上り坂、下り坂でのランニングフォーム改善レッスン
・腕ふりのレッスン
この日は腕のふりがなかなか改善されず、ご本人も「腕ふりなんて普段意識したことがないので…」実感できていない様子でしたので、徹底的に反復しました。
指導は白熱し、予定時間を大幅オーバー、3時間にもなりました。その結果…
◆結果
・右足の支持脚の曲がりがなくなった
・ヒールフットからミドルフット、希望していた体の重心の真下での着地に。ご本人も「平地も上りもこの走りなら、より長く走れそうです」とビフォー、アフターの差を実感。
・苦手意識のある下り坂も腰のひけたヒールフットからミドルフットになり、映像で見てもスピードが向上
・上り坂もそれまで脚力に頼っていた走りから、自重を生かした走りに。
◆ご本人からの感想メッセージ(原文)
「本日は、ありがとうございました。当初はトレイルランの走り方についても教えてもらうつもりでしたが、ランニングフォームだけで、一杯一杯でした。今後の改善課題が明確に見え、明日からのランニングにすぐ活かせそうです。」
◆あとがき
あらゆるスポーツの中で、もっともケガや故障率の高いランニング。総合格闘技やアメフトなどの体と体がぶつかる、いわゆるコンタクトスポーツよりもケガが故障が多いというのは、"異常"です。
またケガや故障そのものよりも、ケガすること自体が当たり前のように思われている風潮を"異常"に感じます。本来はそうそうケガや故障のないことが普通なのです。
しばらく休足して、治ってはまた再発する。根本的な自分の走りの原因を見つけ、改善しなければ、繰り返すばかりです。
ランニングのケガに不思議なケガなし。
ランニングのケガに不思議なケガなし。
原因がわからなければ、もしくは自分が今原因だと考えていることが違っていれば、改善もできないわけです。裏を返せば原因がわかれば、改善もできるのです。