トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
The North Face HongKong 100km。
なぜウルトラトレイルにチャレンジするのか?
そう聞かれれば、「より長く山の景色を楽しめるから。」いつも答えています。
ランニングは、その土地を知る最高の手段。
僕の場合、トレイルランガイドなので、新しいコースのチェックも兼ねています。そういう意味で、ウルトラトレイルランニングはその土地を知る最高の機会の場。
ただ「今後もより長い距離を走り
たいか?」と聞かれれば、ノー。
世間がより長い距離に関心が移っているのであれば、逆張り、逆にチャンスだなと思っています。世界的に見れば、中間距離も長距離もほとんどレース中のスピードが変わらなくなってきている。
であれば、あえてウルトラに挑む理由もなく、距離が長くなる分不利だと。一番の理由は、長い距離はカラダや足への疲労が大きすぎること。
さて、
今回いろいろと収穫のあったレースでした。
収穫1:想定どおりペースだった
時計を見ずに、57kmまでの各CP間に事前のラップタイム表どおりに誤差10分以内で到着できたことは収穫でした。予定では昨年のレース成績を元に、19時間で70位から90位内のゴールの予想でした。
後方からゆっくりの追い上げだと今自分が何位にいるのかわかりませんが、僕の場合、先行型なので、このぐらいの順位というのが大体わかるんですね。特に女子の入賞選手より前方にいる時は、上位10%以内のいいペースだと一つの目安にしています。
収穫2:補給計画どおりいった
45分ごとに一本ジェルを摂取。一つの仕事のようにできたことがよく、ガス欠にもならず。エイドでバナナ、オレンジ、ジェルの繰り返しで後半は飽きてしまいました。やはり普段の夕食時には胃液が多く分泌されるため、その時に消化性のいいジェルだけだと胃への負担に繋がり、これは次回以降の改善点です。
収穫3:長時間のポール練習ができた
日ごろポールを使用する機会、それも何時間はめったにないため、来年のUTMBに向けたよいトレーニングができました。
ー事前準備でよかったことは?
上半身を鍛えていたこと。これは秘密ですが、ここ最近ランニング時の腕振りにもいい影響が出ています。そのため60kmを過ぎてからでも肩こりや腕の疲れはありませんでした。トレイルランでのポールの使い方は、登山のそれとはまったく違うと感じ始めています。ポールを使用する場面の登りや平地ではかなり差をつけることができました。
最初から最後までアウトボクシングを貫くようなレースをしても、僕がつまらない。
十回の完走より、一回の優勝。
今後もそんなレースをしていきたい。