トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
その後、後続のランナーを確認するために逆走し、僕らが必死のパッチで走っているのに1km走らないうちに前からやってきました。怪物です。僕は走りながら、笑ってしまいました。
最終日は、1988年のロンドンマラソン金メダリスト(2時間9分43秒)Henrik Jorgensen氏と一緒に走る光栄な機会をいただきました。今回レースが中止になったことで、急きょ用意されたスペシャルイベント。
2時間9分43秒。26年たった今も破られていない、スカンジナビア半島マラソン最速記録。Henrik氏は誰だと名乗らなくても足や身体つきを見れば、「只者ではない(体が絞れている)」とわかりました。おそらく体脂肪率6%ぐらい?
最終日でこれが最後、一周1kmとあって、僕はスタートと同時に100%中の100%で全力疾走、先頭に立ちました。手元時計でキロ3分10秒を確認した瞬間…
後ろから足音が聞こえます。ヘンリー氏です!あっさり抜かれました。顔を見ると息一つ乱れず、汗もかいていませんでした。(帰りもキロ4分20秒で、笑いながら日常会話をしていました。まるでジョグペース)
・金メダリストに起こされる。
最後のディナーパーティー。僕は集合時間を夜8時半だと聞いて、部屋で少し仮眠していたら、15分前に集合でみんな出発していました。コンコンと部屋を叩く音がし「ヘンリーです。」なんと金メダリストに呼びに来てもらう失態を犯してしまいました。
失態を謝罪し、そのおかげでお店まで歩く15分間、「瀬古利彦を知ってる?彼は素晴らしかった。」「東京マラソンにも出たよ。その時は5位だった。」「寿司や緑茶が大好き」といった貴重な話を聞くことができました。現役を引退したのは昨年(52歳)だそうで、それまでは毎月トレーニングしていたそうです。どうりで走りにキレがあるはずです。「これまでずっと走り続けてきた。ハードに。もうレースに出場することはないでしょう。」と話していました。