足の捻挫8件、骨折1件。
3月のケガによるキャンセル数です。
大変残念なニュースです。

いずれも共通点は友だちとのツアー中に気の緩んだ時に、何でもないところで生じたケガということでした。

このニュースを受けて、あらためてトレイルラン、特に下りで重要な3つの要素をお伝えしたいと思います。

◆3つの要素
・体幹
・動体視力
・集中力

体幹。体幹が弱ければ、体が前に出ていく勢いを保ちきれず、前方へ大きく転倒することにもつながります。

特に登山道に階段の多いコース攻略には、この体幹部の強さが重要になってきます。

動体視力。スピードは出せても、自分の目が追いつかないことがあります。これを「限界スピード」といいます。

トレイルラン、特にの下りではこの自分の限界スピードの見極めが大事となります。

動体視力は鍛えなければ、加齢とともに衰えますが、トレーニングすることによって向上させることができます。

そして、集中力。

一説には、集中力の持続は15分が限界といわれています。3km、5kmと続くテクニカルな下りを猛スピードで走る。

舗装路や林道ならまだしも、足元の落ち葉や木の根、石、泥を瞬時に判断し走らなければならない。そんな集中力がそう長く続くはずがありません。

「あ、今別のこと考えていた。」
「集中力が途切れがちだな。」

走っていてそう感じた時には、私はスピードを意図的に弛めるようにしています。トレイルランでのケガや故障を未然に防ぐ上での方法の一つです。