トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
国内唯一のトレイルランニングメールマガジンも、
先日ついに愛読者が1,700人を超えました。
日ごろメルマガでは、沢山ご質問や感想をいただきます。
時に数百通もいただくことがあり、すべてに返せないこともありますが、
先日はこんなメッセージをいただきました。
「OSJ新城トレイル32Kに初出場してきました。
その際に痛感したのは、下りの難しさです。
登りは、脚力と心肺機能があれば、何とかなるかと思っていますが、
下りはテクニックが必要なのではないかと。」
◆コメント
「登りは脚力と心肺機能があれば何とかなる」
その通りです。逆にいえば、心肺と脚力がなければ、
テクニックだけではどうにもなりません。
これは平地をゆるゆると走っていても身につくものではないので、
階段や坂道を利用したり、練習に工夫が必要です。
登りは頑張れば頑張るほど目に見えて伸びていくのが、
面白いところです。
「途中トップ選手とすれ違い場面があったのですが、
あの斜度の下りをあれだけのスピードで走れるとは?!
ぜひ機会があればツアーなどで『ガレ場の下り方』
を教えて頂ければ幸いに存じます。」
◆コメント
まずトップ選手は、下りの着地衝撃を吸収する上での
下半身(大腿四頭筋を含む)ができています。
トレラン経験の浅い選手で下りの速い人がいるのですが?
そうした選手にマラソンタイムを聞くとサブスリー選手だったり、日常的に月に4、500km走りこんでいたりします。やはり下半身ができています。
初級者がフォームだけ見真似しようとしても難しいです。
能力以上に無理をして、ケガや故障をする選手を沢山見てきました。
上りはトレーニング、下りはトレーニング+経験値。
下りは、
山へ行く回数を増やしたり、
テクニカルなトレイルを下ったり
急で長い下り坂をスピードつけて走ったり、
ラダートレーニングを取り入れたり、
することで強化ができます。
トレイルランをはじめたばかりの方で多いのが、
「下りで膝が痛いので、トレイルランやめます。」
というケース。
これは非常に残念に思います。
下りの衝撃を吸収する上での足の筋肉が発達して
いないため、はじめは起こることです。
お一人だけではありませんので安心ください。