トレイルランガイドの安藤大です。

・海外レースで見たゴミの少なさについて

12月にアメリカ・カリフォルニア州の大会に出て驚いたのが、
レース中にゴミや落し物がほとんどなかったことです。

私のスタート2時間前に、50マイルの部の選手が通過しているのですが、とても選手が走ったとは思えないほど、ゴミが落ちていなかったのです。サプリメントはもちろん、ジェルフラスクや手袋といった落しやすいモノも見かけませんでした。

「なぜだろう?」

考えてみたところ、エイドが約6km~8kmごとにあって、
飲み物や食べ物も充実しており、極端な話、選手は何も持たず
(あるいはハンドボトルで)走ることができるのです。

何も持たなければ、モノを落としようがありません。


単純な事実を知った時、衝撃が走りました。国内でも同じく、多少エントリー代を上げても、エイドの中身やトイレの数を充実させた方がよいのではないか?とも思いました。山に運びあげる運搬の大変さもありますし、すべてのコースで実施できるわけではないでしょうけれど。

「日本一のエイド」をうたう村岡ダブルフル大会のように、
実際にさまざまなランナーさんの話を聞くと、
エイドが充実した大会が人気傾向にあります。

「日本一のエイド」をうたうトレラン大会が登場すれば、
それまでトレイルランに興味がなかったランナーさんも
興味を持つひとつのきっかけになるかもしれません。