トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

「第一回清掃登山チャンピオンシップ in 六甲山」が好評に終了しました!
以下は、六甲山のゴミ状況と結果レポートです。

スタートは、諏訪山公園。男女総勢35名が集まり、中には東京から掃除にお越しくださった方も。これだけ多くの方が貴重なお休みに、参加の手を挙げていただいことにすごく嬉しく気持ちになりました。

・清掃の舞台
第一回は、六甲山。清掃基準は、「自然にかえらないものはすべて回収する。」
大型ゴミやガラス片などの回収には危険が伴いますので、回収しうる範囲で行いました。

・コース設計
六甲全縦走路や人気のハイキングコースはあえて避け、日ごろ参加者の皆さんが歩いたりしたことがないであろうルートを組みました。スタート地点とゴール地点、ルートの設計には開催の直前まで悩みに悩みました。結果として、「アドベンチャーで面白かった。」「新しいトレイルコースが開拓できました。」と好評でよかったです。

・ゴミは宝?3チーム人海戦術でのゴミ拾い競争
みんな夢中でゴミを探しました。もうボランティアや清掃登山という枠組みを超えて、遊びです。こうした競争の要素を取り入れると盛り上がりますね。僕は何か新しいことに取り組むにあたっていつも大切なことは、「面白いかどうか?」を基準にしています。こうお話しすると、「じゃあ、面白くなかったらやらないんですか?」という話になりますが、面白くないのであればどうすれば面白くなるだろうかと考える。「世の中には面白きなき仕事や作業は存在せず、面白くなくしているのは自分自身で、面白くするのは他ならぬ自分自身である。」という思いを常にもって、生きてきました。今回の清掃登山でも同じ思いをもって、取り組みました。おかげさまで、楽しい一日となりました。

・六甲山は関西の山でも比較的清掃され、ゴミは少ない?
管理局の方から聞いた話では、「六甲山は登山者のマナーが非常にいい。また熱心なボランティアさんに掃除され、比較的綺麗です。誤って落とした飴やおにぎりの袋が目立つぐらい。」そう聞いて楽に構えていたものの、、

出るわ、出るわ。空き缶に空きビン、ペットボトル、タイヤまで盛り沢山。何十年も前の錆びた空き缶も発見。数時間後にはみんなサンタ状態で、用意していたゴミ袋がなくなりそうなほどでした。軍手に、ゴミハサミは大活躍。屈まずにゴミが拾え、少し遠くにまで手を伸ばせるゴミバサミは清掃登山の必携アイテムですね。

ドライブウェイ上では、たばこのポイ捨てが目立つ。
誤って斜面から落としたと思われる、中身の入ったペットボトルゴミが多し。

「誤って落とした」よりも、「バレないように捨てた」不法投棄ゴミが多い。
嬉しいことには、今回のルートではトレイルランナーのジェルなどのゴミはなし。
縦走路や人気ハイキングエリアは、あまりゴミを見つけることができませんでした。

新神戸や諏訪山公園裏のの山々は、一日でかなり綺麗になったと思います。参加者の中に、「ビーナスブリッジは何十年も前に妻に告白した思い出の地。」と灌漑深げな方もおり、他にもそうした多くの方の恋人の聖地をきれいに掃除できてよかったと思いました。

女子チームは、「1番の回収量ですね。」と自信満々に到着するや、男性陣の大型ゴミ回収率にびっくり。45リットル袋一杯の2Lペットボトルを回収するなど奮闘しました。

自転車タイヤのインパクト!見た目優勝は、ABチーム。

約12kmから15km、約5時間の山歩き。運動量としてはなかなかのもの。それにも関わらずみんな終始笑顔で、疲れを感じさせない、チームワークの力って偉大です。山を綺麗にしようという同じ志を持った素晴らしい仲間に囲まれて、活動できて、最高の一日でした!いつも山では走ってばかりですが、ゆっくり山を歩くことの面白さも再認識できたのはよかったです。

ご参加された皆さま、ナイスチームワーク!!

14歳の息子さんと清掃登山ご参加下さった、石原さん。日ごろ以上に親子でコミュニケーションもとれ、息子さんも清掃登山や歳の離れた大人ランナーと一緒に走ることを通じて、色々と学びあった様子。親子で清掃登山なんて課外授業としては最高ですね。

・参加者の感想
「思いのほか面白かったです。」
「山も心もすっきりしました。」
「身近な山にこれだけゴミがあることに驚きました。」
「今後は自分でも気づいたらゴミを拾っていこうと思います。」
「最後はトレイルランも楽しめて、いいマラソン練習にもなりました。」
「ぜひ次回も参加したいです。」