トレイルランナーズ大阪の安藤です。

この2月9日、10日は『OSJ奄美ジャングルトレイルラン2013』に参加してきました!

2014年年にご参加を検討されている方のために、
写真とともにレースレポートをお届けします。まずは、結果から..

『なでしこトレイルランナー大活躍!』メダルを手に満面の笑顔の2人。
(右から2番目)梅本さん、初出場で年代別優勝。
(一番右)小柳さん、初出場で年代別入賞。
私は手元時計で4時間32分11秒(12位前後。正確なタイムや順位は後日発表。)

小柳さんは千葉県から参戦。初トレイルレース参戦で、場所が奄美大島で、50kmってすごいですよね?小柳さんは1年ほど前に開催した、トレイルランナーズ東京の青梅ツアーに参加。「東京ではあまり開催されないので、日ごろのブログやメルマガが役立っています。」その後もトレイルランを続けられていたことが何より嬉しかった。これまで数千人のランナーを見てきましたが、やっぱり伸びる方は素直でちゃんと一つづつ実践されています。

≪ショートの部≫
"マウンテンマラソン世界選手権日本代表"の飯田祐次郎さんが2連覇。
約26kmを1時間55分で優勝。ドライブウェイの下り坂を走る僕と
同じペースで、上り坂を駆け上がってきた時には心底驚きました。

≪ロングの部≫
昨年に続き"OSJ年間シリーズチャンピオン"の平澤賢一さんが3連覇。
こちらも3時間21分の驚異的なタイムで優勝。

レース後の表彰式では数百名で島唄に踊り。余興GPチャンピオンによる(そんなGPがあったのか)裸でAKB48ダンスに会場はヒートアップ。
トレイルのコースは倒木や崩落箇所ありのアドベンチャー度満点なコース。レース前日は雨、当日も中盤以降は雨でスリッピーに、体も冷え、トレイルランナーを苦しめました。

南国の花々、エメラルドグリーンの海。奄美大島は鹿児島から南に約380kmに位置し、沖縄本島、佐渡島に次いで国内で3番目に大きい島。そんな熱帯の楽園、奄美大島の大自然を駆け抜けるこのレース。2月でも半袖・短パンで走れる唯一のレース。コースは主にロードとアップダウンの林道ジャリ道&ガレ場が中心。ジープが走るようなガッタンゴトン車酔いするような道。ロードシューズでも走れますが、足を捻ったりする可能性を考えると初中級者はトレイルランシューズがよいでしょう。このレースに限り、世界遺産候補の『金作原生林(きんさくばるげんせいりん)』の中を走ることができます。高さ10mものヒカゲヘゴやイタジイ、タブノキといった巨大な植物群。その神秘的なジャングルは映画「ゴジラ」や「モスラ」の舞台にも登場。

大阪空港。2FJALエントランス端にある、『自動利き酒マシーン』。お酒の自動販売機ともいいます。ネーミングの勝利。どれでも一杯100円。店内バーカウンターも。

受付会場の「あいあい広場」。宿泊先からも徒歩5分と近く、非常に綺麗な施設。前夜祭も食事が振る舞われたり、地元名産物の試食モニターが行われたりと大盛り上がり。

前夜祭での事前説明会。(必ず聞いておくことをおすすめします。)
スタッフの方「20kmの部の説明をします。」
スタッフの方「はい、この20kmの標識が見えたら、そのまま進んでください。」
会場「?」
スタッフの方「約26km地点がゴールです。得した!と思ってください。」
レース初参加の方からはどよめき。

スタート直前。「昨日コース上でハブを見つけました。雨が降ると出やすいので(雨模様)、十分気をつけてください。」.藪の中を走るのは危険なため、コースの多くは舗装路か林道が中
心。藪には近寄らず、足元にも十分注意しながら走りました。

ここからは、私自身のレースレポート。
昨年と今年ではコースが大きく変更。
≪2012年≫
約52km。舗装路や車の通る林道が中心で、トレイル比率はごくわずか。
≪2013年≫
約48km。トレイル比率が増やされ、距離が短くなった。

2012年のイメージでいたので奄美大島のジャングルトレイルをより多く楽しめるのは、非常に嬉しかった。
・スタート
"日本一ゆるいトレイルランレーススタート"とどなたかが呼んでいたが、スタートダッシュやその後の渋滞もなく、各自のペースでスタート。レースのスタートはやっぱりこうあって欲しいもの。渋滞を避けるために、みんな猛然とダッシュ!というのは個人的にはあまり好きではありません。

・前半
いきなり約5kmのドライブウェイの上り坂。スタートから約11kmはロード走。スタート直後し、「両足のふくらはぎがおかしい。」まるで2.5kmの重りをつけたかのように足が重い。早くも歩きそうになるのを必死にこらえ、回復することを祈りつつ、だましだまし走る。トップから第2集団の背中がかろうじて見える位置。厳しい展開。

・約5km地点
長いロードの下り。上りと下りではまた使用する筋肉が違うので、下りはキロ3分台で快調に走り、下り終えたころには上り筋肉も回復。ここで上りで遅れた分を大幅に取り戻すことができた。

・約20km地点
雨が本降りに。ここから雨は次第に強さを増していく。体やお腹は冷え、ランナーを苦しめる。「半袖か長袖か。」で直前まで悩んだが、長袖で出場して正解。さらに雨具を取り出し、着用。昨年の服装やアドバイスを参考に、半袖一枚で参加された方には厳しい展開かもしれない。

・約20kmから25km地点
倒木あり、崩落箇所ありのアドベンチャーな下り。また雨で路面が非常に滑りやすく。ちょうど前を走っていた2人と合わせて、3人で進むことに。走っては、倒木をまたいだり、くぐったりするために立ち止まるの繰り返し。みんなで会話しながら楽しく走る。

・約25kmから30km
上り坂。35kmの第二関門へ向かう途中。ここでもランナーの方(50代で優勝)と並走。上り下りも互いに同じペースで話をしながら、一歩一歩前に進む。素晴らしいタイムは共走者にあってのもの。

・約30kmから35km
ここから一部のトレイルは、『金作原原生林』。雨も本降りとなり霧がすみ、幻想的な風景が続く。

・約35kmからラスト
アップダウンある林道が続く。苔むして滑りやすい石畳のテクニカルな下り。ラスト数km地点で林道から再びトレイルへ。今にもハブの出そうな藪道のトレイルを抜け、舗装路に出るとあとは下り基調。ロードを下って、階段を駆け下り、ゴールの名瀬小学校へ!!

・ゴール
「ゼッケンナンバー○番、○○さんゴール!!」ゴール直前で、自分の名前がコールされる。雨が降りしきる中、感動のゴール。

表彰式。

奄美の島唄。

余興GPのチャンピオンが登場!(そんなGPがあったのか)。会場はヒートアップ!裸でのダンスパフォーマンス。会社の宴会でやったら、大盛りあがり確実芸。さすがはチャンピオン。

島料理を満喫。奄美大島まで行って、「走っただけで帰ってきた」と話したら、「何しに行って来たの?」とツッコまれそうなので、夜は連日、地元でしか食べることのできない料理をいただきました。居酒屋は朝4時まで開いていることにびっくり。自家製マグロとカツオのミックスツナに、くじら肉、シビ、もずく天ぷら、イカ餃子、漁師飯、蟹グラタンなど。どれもこれも今までに食べたことのない味のものが多く、いずれも絶品でした。そして、これ。

ハブ酒。度数は約35度。レース後、ロックではきついので水割りで。
あまり癖はなくやや辛めの焼酎といった印象。美味しくいただきました。

主催のOSJの皆さま、奄美の関係者の皆さま、素晴らしい大会をありがとうございました!南国感溢れるおすすめのレースの一つとして、今後紹介したいと思います。(レースはロード走力が問われる大変ハードなレースです。お忘れなく。)

夜に奄美大島の海岸を散歩。