トレイルランナーズ大阪キャプテンの安藤大です。

昨日は「第19回東山三十六峰マウンテンマラソン」に出場してまいりました!

レースファンの間では、「年末の大人の運動会」とも呼ばれ、19年連続開催の伝統ある大会。2012年12月9日午前9時45分スタート。今年は5分差ごとのウェーブスタート方式。宝ヶ池から比叡山付近、大文字、清水山を経て30km先の伏見稲荷大社を目指します。フルマラソン完走程度の運動量は軽くあるコース。出走予定者数1146人。昨年の完走率98%。

パワーポジション姿勢で、スタートダッシュ!!

ゴールでは小憎い演出がされていました。アカデミー賞を思わせるレッドカーペット。ランナー1人1人がこの赤い絨毯を踏んでゴーーール!!中には感激のあまり倒れこむ女性も。トレイルラン大会でも珍しいですが、都市型マラソンでもこういうオシャレ感覚を取り入れてもらいたいですね。

ゴールの伏見稲荷大社にて。共に激走したトレイルランナーズ大阪のツアーメンバー。萩尾さん、毎週末のようにレースやマラニックに出ているウルトラの岡田さん、「高野山ツアーでしごかれたのがレースに活きました。」見事マラソンタイム越えの4時間切りを達成した宮本さん。

おおむねトレイルランツアー参加経験の多い方は、マラソンタイムと同等かそれ以上に速いタイムでゴールされました。初めて参加された方がほとんどでしたが、トレランレースのきつさを知り、手痛い洗礼を受けていた模様。

塩生さん。愛媛からフェリーで参戦。ランナーではなくトライアスリート。スイム3.8km泳いだり、自転車300km軽く漕いじゃう人。今年の「阿讃山脈縦走路トレイルランニングレース」で20位内の実力者。トライアスロンはお金がかかるため、ややトレイルランに気持ちが傾き気味とのこと。塩生さんは下りで、僕は上りで鏑木さんにちぎられましたw世界の走りを目の前で見れ、お互いいい経験になりました。


≪総評≫
タイムは2時間59分59秒。ねんざや転倒することもなく、レース後の疲れもあまりなし。いつもどおり登山者の方には元気よく挨拶をし、ボランティアの方に目を見て感謝の言葉を伝え、トレイルも踏みはずさず、最初から最後まで楽しめたという点では100点満点の走り。30kmは高速スピード展開になるので、景色が楽しめない。やっぱり70km~80kmが合っているように感じました。

・スタート前
会場の片隅でアップをしている鏑木さんを発見。トレイルランナーは
数多くいるが、100m先から見てわかるのは鏑木さんただ一人。
ファンランと聞いていたが、近寄りがたいぴりぴりした気を放たれていた。
ご挨拶すると「安藤さんは今関西にいらっしゃるんですか?」
鏑木塾生として覚えていただけていた。アップの邪魔をしないよう、
二言、三言話してその場を後にした。

スタートラインではトレイルランナーズ大阪のツアーメンバーの方が1人1人声をかけて下さり元気100倍。皆さんのおかげでこの後好走ことができました。

・スタート
スタートライン最前列に並ぶ。「パン!!」号砲が鳴る。
パワーポジション姿勢でスタートダッシュ!
スタート直後はゆるやかな上りで、みんな最初は抑えていたのだ。
キロ4分程度のペースだが、それでも続々と抜かれていく。
「宝ヶ池がはじめの勝負。」聞きしに勝る速さ。
トップ集団はキロ3分20秒を上回るペースで走っていたようです。

・~第一エイドまで
11km地点の「朝鮮学園エイド」まで1時間で着いてしまった。
速すぎる。水を飲んだり、ジェルを補給する時間もない。
ほとんどの人が上りも走るため、渋滞なし。
比叡山から市街地へ出るまでの気持ちのよい林道は
キロ3分40秒で走りながら列ができて渋滞。
シングルトラックで抜けないため、一定間隔を保つ。

・第一エイドから第二エイドまで
さぁ、ここから大文字山への階段と上りだ!本大会の勝負どころ。
大文字からは京都市内が一望でき、写真を撮る人も。
京都の山々でもここから見える景色は一番だ。
大文字から18km地点の第二エイドへは気持ちのよい下り。

・第二エイドから第三エイドまで
将軍塚の上り。ドライブウェイ約1kmの激坂。
ここまではずっと50番から60番台。
平地や下りではなかなか差がつかないので、
ここを走り切れるかどうかが勝負どころ。
上を見ずに走っているとあっさりと山頂に到着。
山頂でおじさんの「コーラどうぞ!」の誘惑に負けた。

・第三エイド~ゴール
ラスト5km。ここで背筋がぞくっとする。

「安藤さん。」

鏑木さんだ。ファンサービスのため最後尾(15分遅れ)からスタートされたと聞いていたが..渋滞をくぐり抜け、1,000人以上も抜いてここにいることに畏敬の念さえ覚える。講習会では幾度となく走りを見たことがあるが、レース中の鏑木さんの走りを見るのは初めて。

「じゃあ。」

軽いジョギングをしているかのように颯爽と走り去っていかれた。

残り4km。ここで急に体がふらふらになる。力が出ない。
2時間でジェル5つを摂取していたが..ハンガーノックだ。
これまでに1度しか経験したことがないが、まさか今日。
ここまでの高速レース展開や将軍塚の上りを走ったことで
思いのほかエネルギーを消費していたのかもしれない。

(ここで歩いてはこれまでが無駄になってしまう。)

どうにか早歩きで稲荷山まで上り切り、後半の下りへ。
ゴールまでは下り基調。勢いにまかせ転がり走る。

そして、フィニッシュ!!2時間59分59秒。

ゴールしたのでトレイルランナーズ大阪の
皆さんをハグとハイタッチで待つことに。

関根さん、常楽寺さん、萩尾さん、山本さん、
阪野さん、宮本さん、岡田さんと次々にゴール!!

ゴール後は疲労困憊で会話できない人も多数。
ツアーからは10数名は出場していた模様。
皆さん概ね好タイムで自分の力を出し切り、
完走された模様。

僕が「トレイル向きですね。」と一押ししていた、常楽寺さん。初フルの大阪マラソンでは5時間以上、今回は3時間34分でゴール。「月1の練習会も役立ちました!」と話していました。ロードが苦手で、トレイルに向いた人もいる。やっぱり人には自分の得意ジャンルがある。

ゴールの時は、誰も彼もが飛び切りの笑顔。
今のこういう時代だからこそ、前を向いて走るが
1人でも多くいることが僕は大切な気がします。

また一緒に苦楽しく走りましょう!
ホスピタリティ溢れる、素晴らしい大会でした!

トレイルラン後はやっぱり温泉に飲み会!