レース展開は43km時点で3時間55分と快調で疲労もなく、10時間切り射程圏内のペース。ところが50kmから太陽が昇りはじめ、気温が上昇するにつれ、失速。同じく萬本さん(左)も43km地点で4時間20分とサブ10ペースで進んでいましたが同じく失速し、90kmエイドで運命的に出会いました。残り10kmはお互い足を引きずりながら一緒に並走し、最後は手をつないでバンザイ同着ゴールしました。がっちり抱擁!!もうドラマですね。

朝4時半から5時近くまで走り続けて、ゴールが一緒だったわけですから。

ウルトラマラソンでトレイルランは非常に生きましたね。ロードランナーが絶句している七竜峠も「なんだ、このぐらいの傾斜か。」と楽な気分で走れましたし、65kmをすぎた高原からの激下り坂もキロ4分で走り下りることができました。具体的に役立ったのは、

1下りでブレーキをかけずに走る技術(入門・初級)
2下りながら休憩をする技術(初級)
3下りで足のダメージを7割やわらげる技術(上級)


まずは1から上達し、慣れてきたら2、3ですね。3は何度も山へ行かないと習得できない高等技術です。上りと下りでは足の使う筋肉が異なります。ロードランナーは下りに弱い傾向がありますが、トレイルランをしていると下りに強くなります。多くのトレイルランナーは下りで休んでいるので、立ち止まることなく山で走り続けられるんですね。

マラソンを超えた感動がここにある。-歴史街道丹後100kmウルトラマラソン