元健康優良オッサン タカさんと悪性リンパ腫の日々 -10ページ目

元健康優良オッサン タカさんと悪性リンパ腫の日々

はじめまして
突如謎の腹痛から悪性リンパ腫を診断され、
アレヨアレヨと人生初の入院生活になったオッサンの闘病記みたいなもの

発熱と倦怠感の中、ぼーっとしていたら緩和ケアの人が来た。

めっちゃ温和そうなおじいちゃん。

今まで色んな人を支えて来たんだろうな。正直寝ていたいんだけど人と話す時に寝ても居られないから、ベッドに腰掛けておじいちゃんは椅子に座って診察の時みたいな格好になった。

でも、緩和ケアって心とか痛みを中心に診てくれるって看護師さんが言ってたからどんな事をするんだろう。

患者さんの心に寄り添うスペシャリストなんだろうか。とか、思っていたら。

おじいちゃんが開口一番。


「何か話したいことはありますか?

え? え? 何て?

いきなりそれ? 初対面のおじいちゃんにおいそれと心の内を話すほどオッサンの心のボーダーは低くないのよ。

ごめんよ。オッサンが切羽詰まって呼んだんじゃなくて勝手に呼ばれたから話したい事なんて最初から無いのよ。

それに遺書を書いていく事で死と向き合ってセルフケア出来ちゃって心は落ち着いてるし。

どうしても心の内を吐露したい人だったらその聞き方でもいいのかもしれないけど聞き方下手過ぎない?

その後も何か当り障りの無い事を話したんだけど正直覚えてない。

なぜなら、おじいちゃんの鼻が マスクからずっと出てるのが気になっちゃって話が何も入って来なかった。

いいんだよ。 元気な時だったらいいんだけどさ、今は抗がん剤で免疫が落ちて感染症にかかりやすい状態で病室もクリーンルームなんだよ。

部屋自体に大型の空気清浄機が組み込まれている感じ。

お医者さんがそれじゃダメなんじゃないかな?  誰かおじいちゃんのケアしてあげてー。