スライドプレゼンテーションの3つのスタイル
4~5年前から、ここ日本でもプレゼンへの関心が高まってきたように感じます。
『プレゼンテーションzen』のヒット。
ジョブズのプレゼンへの熱狂。
『TED』のテレビ放映。
その間、草の根で増殖するライトニングトーク。
これらのムーブメントを経て、全国民が注目した「五輪招致プレゼン」。
まさにいま、日本はプレゼンの黎明期を迎えています。
それに伴い、プレゼンの方法論があふれかえることになりました。
ネットの記事。
雑誌の特集。
プレゼン本。
この状況自体は、個人的には大歓迎。
プレゼンに関するいろんな考え方・テクニックに触れられて、
それはそれは勉強になります。
ちなみに僕のプレゼンに対するスタンスは、
「なんでもあり」。
プレゼンに「正解」はなく、
あるのは「結果」のみ。
だからこそ、結果にアプローチするためのさまざまな手段が必要と考えます。
話を戻しましょう。
世にあまたあふれるプレゼンの方法論。
個人的には大歓迎なのですが、幾ばくか危惧する部分もあります。
それは、「方法論」が「べき論」になること。
まだプレゼン黎明期にさしかかったばかりの日本。
「べき論」で戦い、プレゼンの可能性を画一化しまってはモッタイナイ。
「べき論」で思考を狭めてしまうのではなく、
いろんなプレゼンの可能性を拡げ、新しい手法を試してみること。
それが結果にアプローチし、改善にチャレンジする姿勢をつくります。
ですからパワポ部のみなさんは、「べき論」に囚われず、
いろんなプレゼン手法に刺激を受け、取り入れてほしいと思います。
さて、そんな多種多様な姿を持つプレゼンテーション。
僕の守備範囲は「スライドプレゼンテーション」の領域なので、
この分野で皆様に役立つ情報をお届けできれば、と考えております。
(ここからが本題w)
あらためて現実世界のプレゼンを見渡してみたところ、
こういう分類の仕方もあるのではないかと考えます。
↓クリックでちょっと拡大
まず、プレゼンには「スライドを使わないプレゼン」と「スライドを使うプレゼン」がある。
スライドを使わないプレゼンは、「演説」や「講演」のように、
話術のみ、あるいは話術+板書+小道具的な要素で成り立ちます。
このスタイルでは、「スピーチ」のチカラ(構成含む)が求められます。
歴史に残るプレゼンは、このスタイルが多いですね。
一方、スライドを使うプレゼンには、「3つのスタイル」があります。
1) プレゼンターがメイン
2) スライドがメイン
3) 1と2を合わせたもの
3つそれぞれ、スライドのつくりかたが変わってきます。
……なんて内容を、いま企画している本に書いてみようと思っていますw
ということで、続きは半年ほどお待ちくださいw