『伝わるロゴの基本 ~トーン・アンド・マナーでつくるブランドデザイン』
を読みました。
ウジさんの著作に初めて出会ったのは2009年。
(いまはkindle版が出ているんですね)
以来、飲みに行っても「とりあえずトンマナ(トーン&マナー)」と注文するくらい、
トンマナを一番に考えるようになりました。
僕が仕事にしている「プレゼンテーションデザイン」でも、
デザインのトンマナが決まらなければ次に進めないほど、
重要かつ必須の要素(そしてプロセス)なのです。
そんなこんなで、ウジさんの著作に多大な影響を受けている私ですが、
今回の『伝わるロゴの基本』も、非常に勉強になるとともに、
「実践的に使える」内容でした。
ウジさん曰く、
とのこと。
その定義のもとに、ロゴを“戦略的ビジネス”の一部として位置づけ、
企業や個人活動の“ビジネス”において、
ロゴが「結果を出したかどうか」
という成果に注目して書かれています。
僕は「プレゼンテーションスライドに用いるメッセージのデザイン」
という観点でも読ませていただきましたが、「なるほど!」と膝をたたいて腫れ上がることしきり。
ロゴを“単品”で考えるのではなく、
『動的に設計するロゴ(=強いブランドをつくるために必要な「戦略を持ったロゴ」)』
として捉える、とか、
『正しいメッセージのためには、整理や潔さが必要。
「何かを見せる」ためには、「何かを見せない」ことに努力する必要がある』
なんてあたりも、プレゼンデザインの全体設計に役立つと思いました。
ビジュアル満載、事例デザイン満載の、とてもキレイな装丁のデザイン書ですが、
語られていることはビジネスにおける“デザインの威力”について。
企業のデザインに携わっておられる方だけではなく、
自身の「屋号」で仕事をされている方には必読の書と言えるでしょう。
各章に「まとめとポイント」が入っていて、とってもわかりやすい親切設計。
僕の大好きな「フォント」のお話もたくさん入っていてうれしい!です^^
とにかく、読んで、眺めて、わくわくできる本。