『プレゼンかけこみ寺』がかなりいい!

天野暢子先生の新刊『プレゼンかけこみ寺』。
これ、かなりおすすめです。
企画の立てかたから、文章の書き方、企画書やスライドのつくりかた、
プレゼンの準備から話しかた、トラブル対策まで、
とにかくプレゼンにまつわるチェック事項が、まるまる一冊にまとまっています。
よくよく考えてみると、こういう本って意外とないんですよね。
プレゼン関係の本は山ほどありますが、いずれも「話しかた」や「企画書のつくりかた」
なんかに特化していたり、自らのプレゼンノウハウを語るものだったり。
もちろん、これはこれでまったくスバラシイものなのですが、
いわゆる“基本と原則”を広範囲に網羅したものは、
ほとんどないかな、と。
さらに、単なる“基本と原則”ではなく、天野先生ご自身の現場経験を盛り込んだ
“超実践的”な内容となっています。
アンサーがズバッ!と言い切った文体になっているのも安心感がありますw
↓構成は見開きで1解説。パッと見てわかるQ&Aではじまります。

なんだかんだと説明するよりも、Q&Aをいくつかご覧いただくほうが
伝わるかもしれませんね。
ということで、いくつか抜き書きします!
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Q.企画書、資料作成の前に確認することは何ですか?
A.締め切り、目標、対象の属性を確認しましょう
Q.資料は何ページくらいが適当なのでしょう?
A.相手に記憶されるプレゼン資料は10ページ以下です
Q.プレゼンでは、何をメインに伝えるといいですか?
A.相手の心に響く「メリット」「概算費用」を明示しましょう
Q.相手に伝わる文章の書き方は?
A.「何が」「どうした」の2文節の短文を考えましょう
Q.趣旨が伝わる資料構成にするには?
A.プレゼンでは最初に結論や概要、ポイントを伝えます
Q.資料のすべてのページに図は必要ですか?
A.ビジュアルは各1ページに1点以上入れましょう
Q.自分を印象づけるプレゼン資料の渡し方は?
A.持参した人の社名、氏名がわかるものを残します
Q.プレゼンを論理的に構成する方法は何ですか?
A.演繹法、帰納法などの論理的手法を使って考えます
Q.効果的なプレゼン用カンニングペーパーは?
A.読み上げ原稿ではなく、要点を書いたものが有効です
Q.プレゼン台本はどのように作りますか?
A.改行と字下げで間の取り方を示します
Q.プレゼン中の質問への対処方法は?
A.質問は最後にまとめて答えると伝えて、先に進みます
Q.プレゼンはどう終わらせればよいですか?
A.決定に向けての念押しをして、感謝の言葉を述べます
Q.プレゼンの理解度を高める方法は?
A.途中で理解できているかどうか質問を投げかけます
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ほら、いかがですか? わかっているつもりでも、
それぞれ確認したくなる項目ばかりでしょ?
このような“確認しておきたいこと”が、88項目も載っています。
プレゼン入門者や初心者はもちろん、逆にプレゼン慣れしている人にとっても
目からウロコの情報が満載です。
ぜひあなたの“プレゼンバイブル”にしてください。
おすすめ!
プレゼンかけこみ寺/天野暢子

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