パワーポイントは“なにデザイン”か? | パワポ部

パワーポイントは“なにデザイン”か?

グラフィックデザイン、ウェブデザイン、プロダクトデザイン、ファッションデザイン、インテリアデザイン、空間デザイン……などなど、一口に「デザイン」と言ってもいろんな種類に分かれている。

では、パワーポイントはなにデザイン?

そう問われてみたとき、即答するのは意外とむずかしい。
たとえば企画書のように、スライドを平面として捉えた場合は「グラフィックデザイン」
スライドショーによるプレゼンテーションを目的とした際は、「映像デザイン」もしくは「モーションデザイン」になる。
情報をわかりやすく伝える、という意味では、「情報デザイン」の視点も欠かせない。
ハイパーリンクやアニメーションなどの仕掛けを盛り込み、“使用される”ことをイメージしてつくる場合は、「インタラクティブデザイン」であり、もしかすると「プロダクトデザイン」になるかもしれない。
プロジェクターを用いた照明や“イメージビデオ”的な使い方を目指すなら、そのアプローチを「空間デザイン」と呼んで過言ではないだろう。

ひとえにパワーポイントと言っても、用途によってデザインの姿勢は異なるのである。

このように、多様なデザイン思考をフレキシブルに求められるパワーポイント。
それはもはや、

パワーポイントデザイン

と呼ぶしか定義のしようがない。
逆に「パワーポイントデザイン」として向き合うことによって、「さまざまなデザイン感覚を駆使する」ことをよしとするスタンスが生まれる。用途に応じたデザイン手法を選択し、使い分けるのが“パワーポイントクリエイティブ”という考え方ができる。それは、多彩なデザインが混在し、溶け合い、コラボレーションする世界。

こう考えると、なんだかわくわくしないか?

パワーポイントを「パワーポイントデザイン」として堂々と考える。
新たなコミュニケーションが、ここから生まれる。