『映画技法完全レファレンス』
『傑作から学ぶ 映画技法完全レファレンス』(ジェレミー・ヴィンヤード著・吉田俊太郎訳/フィルムアート社)
パワーポイントスライドによるプレゼンテーション。
その目的は、
「相手に伝えたいことを正しく伝える」
(=相手に内容を正しく理解してもらう)
ことです。
よって、パワーポイントスライドに求められるのは、
伝わりやすくするための表現。
パワーポイントの表現は、すべて
伝わりやすいか?
という判断基準の下に構成されていることが望まれます。
そこで参考になるのが、
映画の表現技法。
映画やテレビドラマには、喜び、怒り、悲しみ、恐怖、緊張、美しさなど、
観客の感情を意図した方向に揺さぶる、
優れた表現技法が駆使されています。
例えば、何の表現技法も用いず、出来事を1台のカメラで
ただ撮っただけの映画があったとしたら、どうでしょう?
それがどんな名作映画と同じストーリーであっても、
人は感動したくてもできないでしょう。
プレゼンテーションも、これと同じになってしまってはもったいないのです。
この本では、実際の映画のシーンを題材に、そこで使われている
視覚的なテクニックをイラストで紹介しています。
![$パワポ部-映画技法完全レファレンス](https://stat.ameba.jp/user_images/20091025/14/powerpointer/70/33/j/o0440026510286308245.jpg?caw=800)
「そういえば、こんな感じの表現だったな」
と思い当たるところも多々あります。
映画を観ているときはまったく意識しませんでしたが、
どうやら僕たちの感情は狙いどおりに動かされていたようです。
このような強力な表現技巧をパワーポイントの表現に取り込めれば、
プレゼンテーションは大きく変わるはず。
もちろん、映像と同じようにはつくれないにしても、
「映像的な表現」を知っているだけで、
スライド構成やアニメーション設定の方向性が明確になるでしょう。
なによりも、映画やドラマを観る別の楽しみができます。
一度目は観客として何の先入観も持たずに観て、
二度目は監督気分で表現技巧を意識しながら観る。
表現に触れる楽しみが二倍になりますよw
傑作から学ぶ映画技法完全レファレンス/ジェレミー ヴィンヤード
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