『映画技法完全レファレンス』 | パワポ部

『映画技法完全レファレンス』

『傑作から学ぶ 映画技法完全レファレンス』(ジェレミー・ヴィンヤード著・吉田俊太郎訳/フィルムアート社)


パワーポイントスライドによるプレゼンテーション。

その目的は、

「相手に伝えたいことを正しく伝える」
(=相手に内容を正しく理解してもらう)

ことです。

よって、パワーポイントスライドに求められるのは、

伝わりやすくするための表現。

パワーポイントの表現は、すべて

伝わりやすいか?

という判断基準の下に構成されていることが望まれます。



そこで参考になるのが、

映画の表現技法。

映画やテレビドラマには、喜び、怒り、悲しみ、恐怖、緊張、美しさなど、

観客の感情を意図した方向に揺さぶる

優れた表現技法が駆使されています。

例えば、何の表現技法も用いず、出来事を1台のカメラで

ただ撮っただけの映画があったとしたら、どうでしょう?

それがどんな名作映画と同じストーリーであっても、

人は感動したくてもできないでしょう。

プレゼンテーションも、これと同じになってしまってはもったいないのです。



この本では、実際の映画のシーンを題材に、そこで使われている

視覚的なテクニックをイラストで紹介しています。

$パワポ部-映画技法完全レファレンス

「そういえば、こんな感じの表現だったな」

と思い当たるところも多々あります。

映画を観ているときはまったく意識しませんでしたが、

どうやら僕たちの感情は狙いどおりに動かされていたようです。



このような強力な表現技巧をパワーポイントの表現に取り込めれば、

プレゼンテーションは大きく変わるはず。

もちろん、映像と同じようにはつくれないにしても、

「映像的な表現」を知っているだけで、

スライド構成やアニメーション設定の方向性が明確になるでしょう。

なによりも、映画やドラマを観る別の楽しみができます。

一度目は観客として何の先入観も持たずに観て、

二度目は監督気分で表現技巧を意識しながら観る。

表現に触れる楽しみが二倍になりますよw

傑作から学ぶ映画技法完全レファレンス/ジェレミー ヴィンヤード

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