会社案内を図解する。 | パワポ部

会社案内を図解する。

さて、前回の続き、「図解」の件です。
今回は図解の心構えと方法について考えてみたいと思います。

やはりこういうテーマは「実例」で説明するほうがわかりやすいですよね。
せっかくですので、どなたでも実践的に取り組んでいただけそうな例にチャレンジしてみたいと思います。

【例題】 「会社案内」を図解せよ。

賢明な会社なら、自社を簡単に紹介するための短文をコーポレートサイトに掲載していることでしょう。それが洗練された「エレベーター・ピッチ」(※30秒程度の事業アピール)であれば超ベリーグッド(死)ですが、まあそこまでは求めないでおきましょう。
(エレベーター・ピッチについては、股の機械に考察するつもりです)
例として取り上げるのは、僕が所属している会社(株式会社シー・レップと言います)の会社案内文です。今回はこの会社案内文を「図解」してみましょう。

〈例:株式会社シー・レップの会社案内文〉

「より効果的」なプロモーションをワンストップで。

企業の“日常活動”であるマーケティング。
その要となるのがプロモーションです。
売上拡大、企業価値向上、人材採用、ファン創出……。
プロモーションは、目的地へと確実に到達するための欠くべからざる要素です。
私たち株式会社シー・レップは、お客様のプロモーション支援に事業特化し、
より効果的・効率的な諸施策をご提案~実施する会社として誕生しました。
『認知向上』『集客』『販売促進』に関する豊富なノウハウと的確な提案力を強みに、
広告・販促活動、キャンペーン実施、イベントの企画運営、 採用支援、各種販促ツール制作などを通じて、目的にアプローチするサービスをご提供いたします。


■図解の心構え

さて、まずは図解に取り組む際の「心構え」について。
何事も心の準備をして臨み、「目的」を意識して向き合うほうが効果的にことが運びます。

〈図解の心構え〉
パッと見てわかるようにする!

そう、「目的=図解」ではありません。あくまでも「目的=伝わる」ことです。
「パッと見てわかる」ようにするのが図解本来の目的。
そして「わかる」のは自分ではなく「相手」です。
相手がパッと見てわかるように図解する。この心構えを持ち、常にここに立ち返ることで、「伝わる」という目的にアプローチすることができます。

■図解の方法

では引き続き、具体的な図解の方法を考えていきます。
効率的に図解するための手順は、下記のようになります。

1)「フレーズ化」し、「関係付け」る
2)「まとめ」つつ、「流れ(方向)」を決める
3)「客観視」する(初めて見て理解できるか?)


順番に見ていきましょう。

1)「フレーズ化」し、「関係付け」る

文章からキーワードを取り出し、それぞれがどのように関わっているかを「矢印」で結び付けていきます。
その際、図の骨子になるのは、
「なにが→どうなる」
という“変化”のカタチ
あらゆる提案や案内は、必ず“変化”について書かれているはずであり、その“変化”こそが真ん中の価値になるのです。
また、フレーズ化~関係付けの過程では、「文脈を補足する言葉」が必要になる場合があります。
たとえば、例題冒頭の見出し。
『「より効果的」なプロモーションをワンストップで。』
これは、いわゆる“述語の流れ”ってやつですね。流れちゃった言葉を付け足すと、
『「より効果的」なプロモーションをワンストップで〈提供します/お届けします〉
なんて感じになります。この〈提供します/お届けします〉といった言葉をフレーズに補足していく必要があります。

■フレーズ化~関係付け

より効果的なプロモーション
↑ワンストップで提供(対応)

マーケティングの要
=プロモーション(ex. 売上拡大、企業価値向上、人材採用、ファン創出……)

プロモーション
=目的地に到達するための要素

株式会社シー・レップ
=プロモーション支援事業
↑より効果的・効率的な諸施策を提案~実施

『認知向上』『集客』『販売促進』
↑豊富なノウハウ ↑的確な提案力

↓広告・販促活動 ↓キャンペーン実施 ↓イベントの企画運営 ↓採用支援 ↓各種販促ツール制作
目的にアプローチするサービス


「言葉」と「等号(=)」、「矢印(↑↓←→)」で書き出しただけで、なんとなくエッセンスが見えてきますね。

2)「まとめ」つつ、「流れ(方向)」を決める

フレーズ化した内容は、いくつかのフレーズを中心にしてまとめられそうな予感がしますね。そんな予感を信じて、ちょいとまとめてみましょう。

↓マーケティングの要
より効果的なプロモーション(←売上拡大、企業価値向上、人材採用、ファン創出……)
↑ワンストップで提供(→広告・販促活動、キャンペーン実施、イベントの企画運営、採用支援 、各種販促ツール制作)
↑目的(→『認知向上』『集客』『販売促進』)にアプローチ(←豊富なノウハウ、的確な提案力)するプロモーション支援事業
=株式会社シー・レップ


こんな感じでまとめてみました。
が、なんだかゴチャゴチャしてますね。
そう、それは情報が「あっちこっち」に行っちゃってるから。
「パッと見てわかる」ためには、情報の“流れ”が明確であることが求められます。
そしてこの“情報の流れを明確にする”という作業こそ、図解・図式化なのです。
たぶん。

おっと、長くなってしまいました、、、
とってもイイところなのですが、続きはまた次回!
いよいよ図解・図式化しますよ~!

※あ、スミマセン、、「股の機械」ではなく「またの機会」でした。(遅っ!)