THMLUES (スムルース)

$Power Play Sound From 京都CF!-THMLUES

左から回陽健太(Gt&Cho.) 、小泉徹郎(Ba&Cho.) 、リーダー徳田憲治(Vo&Gt.) 3人のユニット。バンド名はリズム&ブルースの Thm と lues に由来する。ユニークで多彩な才能を持つボーカルの徳田による「逆さ書道」パフォーマンスはステージのハイライトシーンになって、会場をハートウォームな一体感で包む。京都出身、関西をベースに活躍中。
http://inumani.chu.jp/

メンバーチェンジ後、ロックの神様降臨!「UNITE/きずな」のもとに原点回帰

 人と人の「つながり」は崇高であり、同時にとても希薄である。だから人は「つながり」を確かめるために語り合い、距離をはかり、相手を見つめ、自分を見つめる。
 京都精華大学のフォークソング部で出会って結成されたスムルース。 「ドラムの中嶋が脱退し 3人編成になって、その原点に立ち戻ろうとしたとき浮かんだキーワードが『UNITE/つながり』でした。人と人、 例えば恋人、 友達、あるいは社会や時代との、 だったり。いろんな『つながり』をキーワードに今までのデモの中からピックアップしました」とボーカリストでソングライターの徳田は言う。

 スムルースが今までのキャリアの中で伝えようとしてきた事は、一貫して焦燥感の中での肯定、出口のないような日々の中でも未来がある今があるという心であった。そうして生まれた 5~60 のデモ曲の中から今回のミニアルバムのために6曲を選ぶときに、今のリアリティとして「UNITE/つながり」 というキーワードが浮上したわけだ。
 今まで、コミカルな要素やマニアックな工夫に満ちた振り幅の広い表現が個性の一つだったが、本作は絆の強さを感じさせるようなストレートでロック色の強い仕上がり。6曲目の「盾と盾」がアルバムを束ねる曲になったと徳田は言う。
  「この曲を作った時、初めて『ロックの神様』というものが降りてきたんですよ。そんなんあんのか?とか思ってたんですが…降りてきたんですよねぇ。それで一気に仕上げたんですよ」 。
 ベースの小泉も神業のようなスケジュールとテンションでベースを弾いた。 「今までは緻密に考えて弾いてました。でも、今回はブリブリというか(笑) 、かなりラフな状態のままスタジオに入って、新鮮でストレートな感覚で弾けたんですよ」 。
 一方、ロック的質感にこだわったというのがギターの回陽である。 「いろんなギターを弾いてみて、ピッキングを変えたり、エンジニアリングの部分まで試行錯誤。スタジオに転がってたギターを試しに弾いたらピタッ!と決まったり」 。
 そのストレートな質感はきっと、スムルースを始めた頃の質感に似ているのだろう。京都でもとりわけエキセントリックな連中がとぐろをまく京都精華大学。
  「その不夜城みたいな部室で寝ても覚めても練習に明け暮れてました。その後、拾得に出て世界が広がった!(徳田) 」という彼らの原点。その感動がまた、新しいスムルースにつながったに違いない。