大阪見聞録

大阪見聞録

ワンダーランド大阪の謎にせまる

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黒門市場(くろもんいちば)







難波千日前エリアから堺筋を挟んで東側に黒門市場はある








ふぐをはじめとして海産物を取り扱う店が多く、年末は特に多くのお正月準備の買い物客でにぎわうはずである



が、ここ一二年くらい前ごろからであろうか、町の景色が少し変わった

外国人観光客の姿が多くみられるようになったのである






多くというよりほとんどと言ってもいいかもしれない



小さなトレーに数きれの刺身をのせ彼らに提供している店もある

うまそうだ、いやうまいに決まってる



一緒に並ぶ勇気は私にはないが・・・









もともとこのあたりには圓明寺というお寺がありその黒い色をした山門の近くにできた市場だからこの名が付いたという



大阪で有名な市場といえば天満の市場や雑喉場であったが、そこに出入りできない大阪南部地域の商人がこのあたりで商いを始めたのが起源という







中でも岸和田で取れた蛸を店先で釜茹でにし提供する店が現れ人気を博し、この黒門市場にも多くの人が集まるようになったという



大阪人のソウルフード「たこ焼き」の起源のひとつは、ここにあるのかも知れない


大丸心斎橋店(だいまるしんさいばしみせ)





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御堂筋沿いにある大丸心斎橋店本館が、今月いっぱいで(2015年12月)営業

を止め、立て替えられるとのニュースが入った





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大丸は1717年京都の伏見で古着屋として創業した老舗中の老舗で、心斎橋店本館も大正時代に建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズによって設計された、近代大阪を代表するモダニズム建築である





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今でこそ梅田周辺にも多くの百貨店ができたが、昭和時代はキタは阪急、阪神の各百貨店、ミナミは高島屋、大丸、あと北浜には三越、上本町、阿倍野には近鉄百貨店があり、中でも大丸は大阪を代表する百貨店として心斎橋の象徴的存在だった





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私は奈良生まれ奈良育ちだが、子供の頃大阪へ行くといえば心斎橋大丸へ行くことをさしていた



今日久しぶりに訪れたが、新しい発見が多くあった




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まず天井、買い物だけが目的の場合商品(と値札)を見るのに精一杯で天井など見る余裕などなかったのだろう



1階の入り口から売り場の天井、実にすばらしい装飾が施されている



中央エレベータ付近のデザインもいい





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もちろん老朽化は否めないし、御堂筋沿いの一等地で8階建てというのは経済効率が悪いというのはよくわかるが、昭和人としては残念だし、さびしい気持ちはある



今日一部だが写真が撮れてよかったと思う



※店内で撮影すると怒られます




浮庭橋(うきにわばし)





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湊町リバープレイスという文化・商業施設に架かっている最近の橋



湊町リバープレイスはFM大阪やライブハウス「なんばHatch」などが入っており、大阪ミナミの情報発信基地として開発されたようである






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広い意味で難波エリアに入る





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道頓堀沿いには観光クルーズの船着場もある





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橋を横から見るとなにやら植物が垂れ下がっている


意匠なのか、手入れが行き届いていないのか


渡ってみたが、手入れが行き届いていない感は否めない





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新しい橋なので歴史はない




深里橋(ふかりばし)





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大阪の人はよくご存知だが、梅田を中心とするのキタエリアと難波を中心とするミナミエリアをつなぐ幹線道路、御堂筋と四ツ橋筋はともに一方通行である





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御堂筋は6車線、四ツ橋筋は5車線もあるのにである



四ツ橋筋は北行きの一方通行で交通量は多い





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この深里橋はその四ツ橋筋に架かっている



恥ずかしながら私もこの橋の名を知らなかった





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昭和初期に市電の開通とともに架けられたという



名前の由来はよくわからない





生國魂神社(いくたまじんじゃ)




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地下鉄谷町9丁目駅の近く、松屋町筋と千日前千日前通の交わる下寺町交差点の南東にある





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大阪でも最も古い神社のひとつで、もともとは大阪城の天守閣付近にあったという






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境内は広く、祭儀のないときは参拝者も少なく、静寂で心落ち着く都会のオアシスのような空間となっている





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大阪の歴史にとってこの神社の持つ意味は大きい




まずこの神社は生島(いくしま)、足島(たるしま)の大神を祀っており大阪湾から生まれる数々の島を見守ってきた





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そして上方落語の祖とされる米澤彦八の碑、井原西鶴、織田作之助の銅像などが境内にあり、大阪の文化とも深くかかわりあっているようだ