突然ですが、明日10月15日に御縁を頂き結婚致します。
少しずつお客様にご報告させていただいておりましたが、ここを見てくださってる方にはご報告が遅くなり大変申し訳ございません。
もちろん、仕事は辞めません。
むしろまだまだもっともっと頑張ります。
よく
「結婚できるの?」
質問を頂いてました。
「花街」は芸を売るのが商売どす。
せやし、結婚をしたらあかんわけではおへんのどす。
普通の仕事と同じで、寿退社をされる方もいはります。
「置屋」というのは現代で言うと「プロダクション」どす。
そのプロダクションが決める契約で結婚をするなら辞める等が書かれているのであれば、もちろんそれに従わなあきまへん。
「恋愛禁止」と言うてはる置屋さん、花街であれば、辞めへん限りは結婚もできしまへん。
嶋原は?
嶋原は前者どす。
うちの母、司太夫以外でも、結婚してはる方もいれば、結婚するのでやめはった方もいはります。
うちとこ「末廣屋」の女将は司どす。
司は結婚もしうちを産んでますから反対はしません。
ちなみに司は祇園甲部で舞妓し、お座敷で父と知り合い、年期奉公明けて、結婚して、嶋原へ入り太夫になりました。
※ちゃんと祇園甲部の置屋さんと話し合いをしたので問題なく辞めています。
結婚してても子供がいても、芸事、おもてなしのお仕事どすから基本的に関係おへん思います。
男性の夢が・・・というお気持ちもわかります。
けど、うちらの願いとしては大昔みたいに家族で遊びに来てくれはるということが戻ってきてくれることが願いどす。
有難いことに末廣屋のお客様は女性のお客様が多おす。安心して来てくれはります。
隠さへんの?
と言われることもありますが、お客様に嘘をつくって、気分ええもんと違います。
大事なお客様方やからこそご報告はさせていただきます。
先に噂がチラッと流れてしもてたみたいなんどすけど、少しずつご報告させて頂いてたのが、先にまわってしもたんやなぁと反省してます。
驚かはったことや思います、ほんまにすんまへん。
うちは2才8ヶ月~禿、中学1年生から見習いの振袖太夫で修行をしてきました。いつかは太夫としてこの文化を守ると思っておりました。
学生時代から自分自身の中で
「この仕事の理解をしてもらえない人とは付き合いはもちろん結婚はしない」
と決めていました。
それが30を前にし、ええ御縁を頂けました。
お相手は元は古い友人でしたので理解はしてくれていました。
本人だけではなくほんまにご両親に感謝しております。
ええご両親で、じっくり話も聞いてくれはり、仕事も見に来てくれはりました。
こんなええ御縁はない思います。
これから太夫としてはもちろんのこと、プライベートでは妻としても頑張って参ります。
こらからも皆様のご指導ご鞭撻を頂戴したく思います。
どうぞ今後ともよろしゅうおたのもうします。
※最後にあくまでも、この考えは末廣屋でのことどす。
花街、組合、置屋によって決まり事は違います。