🔴責任って?
会社勤めをしている皆さんがよく耳にする言葉の1つに「責任」があります。
「責任の所在を明確にする」
「いざとなったら私が責任を取る」
こうした使われ方をする「責任」という言葉——。
ところで、「責任を取る」とは具体的に何を指しているのでしょうか。「責任を取る」という言葉に込められた意味について、どこか腑に落ちないものを感じている人も多いはずです。
政治家など著名人が「責任を取るべきだ」と批判されるとき、しばしば「責任を取って辞任するべきだ」と同じことを意味している場合があります。このような責任の取り方は、果たして適切なのでしょうか?。
☆そこで、今回は仕事における「責任の取り方」について考えてみます。これまで「責任を取る」という言い方に曖昧なものを感じていた方、今まさに責任を取らなくてはならない状況にある方は、仕事における「責任の取り方」についてぜひ参考にしてください。
遂行責任を果たすべく尽力する過程で、すべてが求められる結果の通りにならないことや、想定されるプロセスとは別の手段を講じて乗り切らなくてはならないことが起こり得ます。
あるいは、どうしても実現不可能だったことが出てきた場合、なぜそのような結果になったのか説明すべき相手に対して経緯や原因を説明する必要があります。
このとき、「〇〇のため、この結果になりました」「原因は△△です」と「報告」すればいいのではありません。
「報告」と「言い訳」は別物ですそれはわかってますよね。
☆肝心なことは、説明された相手がその説明によって納得するかどうかなのです。
納得してもらうためには、再発防止策も含めた対応策が十分に考えられている必要があります。その意味では、事故報告書や顛末書、始末書を提出することも説明責任の1つにあたります。
場合によっては、招いた結果によって非難されたり、何らかの処分を下されたりすることもあるかもしれません。しかし、言い逃れや責任転嫁をすることなく、しかるべき処分を受ける覚悟も含めて説明し、相手を納得させることを「説明責任」と言います。
責任という言葉は、英語でresponsibilityと表されます。この言葉はラテン語のrespondereが語源となっており、元々は「答える」「応答する」といった意味になります。
これを仕事に置き換えると、なすべき任務において求められる結果を出すこと、と考えることができます。
責任という言葉に対して、私たちはしばしばネガティブな受け止め方をしがちです。「責任を取れ」と言われると、制裁や罰を受け入れたり、恥を忍んで謝罪したりすることをイメージしていないでしょうか?
しかし、本来の「責任」の語義から考えた場合、仕事においては任務を完遂し、求められる結果を出すことこそが「責任」を取るということなのです。
このように考えると、「謝罪」「制裁」「不利益」といった代替手段によって責任を果たしたものと見なすのは、かえって本来の責任の意味から離れてしまう恐れがあります。
少なくとも仕事においては「結果を出すこと」に責任を取ることの主眼が置かれる点に注意しておく必要があります。
〜 佐藤憲一 〜
2020年9月6日

