The Creation Period - POWEREDROCK -64ページ目

We Are The World ~ USA for Africa ~

 マイケル・ジャクソン(以下、MJ) が亡くなって、再び脚光を浴びたこの曲。好きなの1つ曲だ。


 この曲は、当時のグラミーで8部門を制し、正に”時の人”であったMJが作曲、ライオネル・リッチーが作詞を担当し、リレーヴォーカル、コーラスとしてこれまた豪華というしかないメンバー(多数)によって構成され、1品1品が非常に高価なバイキングのネタという感じ。




 この曲の何がいいかと言うと、曲そのものもそうだが曲の製作プロセスだ。どうしてもビジネス風味を醸し出す部分を見咎めざるを得ない感はあるが、少なくとも当該チャリティー・プロジェクト参加の表裏アクター達はこのプロジェクトに全力で臨んでいる印象の方が強い。


 実は、この曲は二番煎じだ。この曲が発表された1年前、イギリスとアイルランドのスーパースター達で結成された、”Band Aid” こそチャリティー・プロジェクトとしては老舗で、「Do They Know it's Christmas?」という曲をリリースしている。そこへ来て ”USA for Africa” は ”Band Aid” がリリースした翌年にこの曲を発表し興業大成功(→ イヤラシイ言い方)を収めている。その後、”Band Aid” は ”Band AidⅡ”として21世紀に突入するまでその活動を継続した。そういう意味では、やはり ”Band Aid” の方が救済という意味合いで真摯に活動していたように思える。いずれにせよ、産業的な背景は無視して単に音楽を楽しむ側から言えばどちらもいい曲で王道ポップの典型と言える。


 YouTubeのメーキングPVを観てまず驚かされる事は、これだけ大勢の(個々の性質も含め)個性的なアーティストが勢揃いしており、かつ当日のアメリカン・アワードが終了して即、収録スタジオであるA&Mに入ってるにも関わらず、ワーキングの流れが良く、殆ど無駄な時間がないとも言えるクリエイティヴな創作だろうかというところだ。といっても、収録1週間前にMJとライオネルで仮録りしたガイドを参加予定者にちゃんと送って予習を促している。当たり前だが皆歌がウマい。咄嗟のメロやコーラス、歌詞のアレンジも後でBGが入った時のことも考慮に入れた上で出してくる。アーティスト個々で相違があるキーバンドへの懸念無用ともいえるメロのシマりがあり(これは、アーティスト個々が自分自身のキーバンドの中に収まるように工夫している)、何よりクインシー・ジョーンズ(P)の統率力、これだけ個性のあるアーティスト達の中でリーダーシップを発揮しているライオネルやスティーヴィーの存在感。それらの豪華な要素以前の話題性。どれから食べようか困ってしまう料理を目の前にしたような感じかな。で、収録に入って全作業が終了するまでに10時間。先導するものの能力とアーティスト個々のプロ意識がないと、この時間では終わらないだろうねw


歴史に残る一作だ。

 J-Pants@STONE

 ♪曲が聴けます。こちら