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ここからは、2023年9月までの治療の経過を3回ほどに分けて書いていきます。

 

2020年末には、ハーセプチンとパージェタでの点滴治療を3週毎に行っていました。

すでにコロナ禍でしたが、治療は滞りなく進んでいました。

血液検査で腫瘍マーカーをチェックしつつ、半年に1回程度のCT検査をするというのが大体の流れでした。

2021年のお正月は、コロナ禍で家族が集まることもできず、静かなお正月を過ごし、仕事もコロナ禍になってから対面での頻度が減り、それまでとは全く違う進め方をせざるを得ない状況になりました。4月からは感染状況がやや落ち着いたということで、一部対面に戻したり、また感染が広がり対面を減らしたりとコロナ感染状況に振り回される日々でした。

そんな中、5月下旬ころから胃に食べ物が詰まったように感じ、食事が進まなくなるということが起こりました。点滴治療の前の診察でそれについて相談したところ、胃カメラで見ようということになりました。

初めての胃カメラでした。

6月、検査の結果「胃炎があるが、これは大したことはない。十二指腸潰瘍が見られる。ただ、最近なったというよりは治ってきている状態なので、回復を早めるための薬(胃酸の分泌を抑える薬)と胃の薬(モサプリド)を飲んでください。2週間くらいで良くなるでしょう。」と言われ、薬を飲み始めました。胃に食べ物が詰まる感じはやや改善されたのですが、食後の不快感(胃周辺に不快感や痛みを感じる)は改善されず、食事が進まない状態が続き、体重が減ってしまい、とても不安になりました。大人になってから見たことのない程体重が減って、体力が落ちていきました。

それでも、仕事はコロナ感染状況に振り回されながら何とかこなしていました。

自分でもこのままではまずいと思い、乳腺外科は消化器の専門ではないので、消化器内科を受診できるようにお願いしました。

症状をお話したら、消化器内科の医師からは、それは自律神経の乱れによって起こっている症状だと思われると言われ、胃の薬をアコファイドという薬に変え、栄養状態を良くするために、プロテインドリンクのようなものを処方され飲むことになりました。これが6月下旬です。この薬を飲み始めて食後の不快感などは解消されていき、体重の減少は止まりましたが、体重を元に戻せるほど食べられる状態にはなりませんでした。

この間、乳がんの点滴治療はお休みすることになりました。

しかし、7月に入って血液検査をしたところ、今度は腫瘍マーカーが上がっていて、CTをとったら、肺の腫瘍が大きくなっていることがわかりました。

胃の症状は落ち着いてきたこともあり、乳腺外科の医師から、治療をハーセプチンとパージェタから別の抗がん剤(カドサイラ)に変えることを提案されました。

最初は7月末に入院して新しい抗がん剤治療を始める予定だったのですが、コロナ病床の関係で、8月に入ってすぐ入院することになり、カドサイラでの治療が始まりました。