2013年1月の正月休みが明けてから、大学病院から紹介された検査センターというところで CTMRIの検査を受けました。この時には乳がんであるという認識はありましたが、病状についてそこまで深刻に捉えてはおらず、何事も体験というくらいの気持ちで検査を受けました。わたしはアレルギーなどないのですが、造影剤でアレルギー症状が出るかも知れないなどで同意書を書いたりして、何か検査を受けるだけでも場合によっては深刻な事が起こるのではないかというのがかなり心配でした。でも、検査中も検査後も自分で気づくような事は何も起こりませんでした。検査では待つことはなく、ほぼ予約通りの時間にやってもらえたのが、仕事を持つ身としては嬉しかったです。

2月にこれらの結果を聞きに病院に行きました。いつも通り一人で行きました。

まず、CTの画像を見せられました。画像を見ながら前回と同じ医師がわたしの病状を説明したのですが、まず、予想より病気が進行していると言われました。

私のガンは乳管内に広がっており乳頭を引き込んでいる、手術は全摘になると言われました。また、わきの下に腫れがみられ、すでに腋窩リンパ節転移しているとの診断でした。全摘と言われたことはかなりショックでしたが、すでに乳がんであることはわかっていたので、むしろ納得したとも言えます。乳頭は確かにいつの間にか突起が余りなくなって来ているとは思っていたのですが、健側(右側)も若い頃より突起が小さくなっているように感じていたので、あまり自分では気にしていませんでした。また、検診の時もこれについては何もいわれなかったのに、画像だけをみて実際の乳房を見ずにこのことを言われたのに驚きました。腋の下の腫れも、自分は全く気付かなかったのですが、言われて触ってみると確かに小さなしこりを感じました。なのに、乳房にはしこりを感じない。そういう病態もあるのですね。

良かったことと言えば、他の臓器への転移は見られないということでした。

治療の説明として、まず、10日程度入院して全摘の手術をし、その後抗がん剤治療をするということでした。10日も仕事を休めるだろうか?ということがまず、頭をよぎりましたが、退院した後はしばらく自宅療養が必要でしょうか?と聞くと「うーん、どうでしょうね。まあ普通には生活できると思いますが。」という答えでした。

当時の私としては10日休むだけでも簡単ではないのに、その後も休むとなったら、どれだけ、事前の仕事上の段取りが必要かすぐには判断できませんでした。

この診察の少し前から乳がんの側の乳房が触ると少し痛みを感じるようになっていました。

この痛みは乳がんによるものなのか、針生検をした傷によるものなのかと聞いたのですが、これについて医師は「うーん、どうでしょうね。」というだけで私が納得できる説明はありませんでした。

「(手術)どうしますか?」と聞かれ、すぐには答えられずにいると、「今すぐに決めなくてもよいので、考えてきてください」と言われ診察は終了しました。

いつものことながら私の後にも待っている患者さんは沢山いらして、言葉には出さないけれど私一人に長い診察時間をかけられないという雰囲気を感じました。