ああ、月日の経つのはなんと、なんと早いことでしょう!

あの日、この場所へ移り住んだ記憶が鮮明なまま、十五年もの歳月が駆け抜け行きました。


その圧倒的な速さに、空恐ろしささえ感じてしまいます。


移住に踏み切った経緯は、過去に記事にしました。



移住後、最初に住まわせてもらったのは義妹の娘家族が住んでいた家です。
幸運なことに、身内からそのまま住まいを引き継ぐという形で新生活が始まりました



以前はお茶を運んでもらうだけだったダイニングで、移住後は私たち家族がわたしの作った料理で食卓を囲み、姪家族が使っていたクローゼットには私たちのアウターが並んでいる奇妙な光景。


ゲストとしてソファに座っていたあの日の私に、「いつかここがあなたの家になるよ」と伝えても、きっと信じなかったでしょう。それほど不思議な縁です。



さて、この写真は、移住前に住んでいた自宅バルコニーからの新宿方面を撮ったものです。
パークハイアット東京、東京都庁舎、京王プラザホテルなどが見えます。


​都会の利便性を離れ、自然の中に身を置く。その大きな落差に、子供たちの心はすぐには追いつきませんでした。


友達、お気に入りのお店、夜の明るさなど、大人が癒やしと感じる変化も、子供たちにとっては戸惑いの方が大きかったようです。


​現在はシンガポールに住んでいる娘ですが、移住当時はこの町がどうしても肌に合わなかったようで、私には無理とさっさとニューヨークへ飛び出して行ってしまいました(笑)


しかし、人生どこで繋がるか分からないものです。移住先のニューヨークでシンガポール人の男性と出会い、結婚。


出産という人生の大きな節目に、再びこのウィスコンシンの地を選んできてくれたのですが、やっぱり彼女のバイタリティにはこの町は少し静かすぎて、彼女の魂が受け付けない。


一方の息子は、都会への未練はあるものの、日本にいた頃から大の自然好き。休みの日には「八ヶ岳に行きたい」「清里に行こう」と、せがまれたのを今でも懐かしく思い出します。


​そんな彼が、今コロラドの大自然の中で暮らしているのは、親の目から見ても当然の帰結のように思えます。


幼い頃に山で見せていたあの生き生きとした表情が、そのまま今の生活に繋がっています。


標高の高い山でハイキングを楽しむ息子。



そして、
今の私の暮らしを彩ってくれているのは、この地で出会った3匹の猫たちです。


10数年経ってようやく、家族が、それぞれの魂の居場所に落ちつき始めたのかな?


若い頃は、人生の転機や激しい変化をどこか楽しむような強気なところがあったけれど、今となっては、ぬるま湯にどっぷりと浸かったような、穏やかで平穏な暮らしが何よりも愛おしいです。


神様、どうかこのまま、そっとしておいてねと願うのでした(笑)