あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、2014年のベスト10を書きたいと思います。鑑賞本数が少ない為書こうか迷ったのですが(なんせ「GODZILLA」すら見ていない)書いてみるとそれなりに個性は出ていると思ったので載せておきます。
邦画
①ニッポン戦後サブカルチャー史 第2回~60年代新宿カルチャー/大島渚は何を撮ったか?~(NHK)
②紙の月
③ナイスですね!村西とおる(新人監督映画祭上映)
④野のなななのか(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014)
⑤五つ数えれば君の夢
⑥ホームレス理事長
⑦ある優しき殺人者の記録
⑧テレクラキャノンボール2013
⑨地球イチバン・地球最後の航海民族~ミクロネシア・中央カロリン諸島~(NHK)
⑩そこのみにて光り輝く
洋画
①チョコレートドーナツ
②インターステラー
③ウルフ・オブ・ウォールストリート
④はなしかわって
⑤ホドロフスキーのDUNE
⑥ゴーンガール
⑦リアリティのダンス
⑧her/世界でひとつの彼女
⑨キック・アス/ジャスティス・フォーエバー
⑩スノーピアサー
解説
邦画
てめーふざけんなよ映画じゃねえじゃねえか!?と言う声が聞こえて来そうですが、まあいいのです。僕にとっては映画だったので。
①は検証型ドキュメンタリーの1ジャンルとして見ました。60年代に新宿カルチャー・カウンターカルチャーが盛り上がり新宿が一つの文化的な盛り上がりの頂点を極めたという事は知識としては知っていましたしこの回で取り上げられている「新宿泥棒日記」も見ていました。しかし、映像や写真などの資料と合わせてああやって見せられると僕には稲妻に打たれたような衝撃がありました。詳しくは端折りますが、自分はカウンターになり得ているだろうか?自分を如何にすれば現在のカウンターにする事が出来るだろうか?見終わってそんな事を考えながらしばし中野の夜の住宅街を彷徨い歩きました。
②これはラストにかけてがとにかく素晴らしかったです。ちょっと気になったところもあったし、ラストまでは、すごい面白いけどそこまで傑作かなあ?と思ってもいたのですがあのラストには本当にやられました。素晴らしかったです。映画を作るときに“モラルから外れる”事が如何に難しいかを逆にこの映画が記してくれた気がします。この映画は見事にそれをやってくれました。
③とにかく村西さんが魅力的で面白すぎる!絶対見た方がいいです!生命力上がります。
④狂気と美意識に感服。壮大な人生賛歌。予算がないからとか、こんなところじゃ戦争は語れない、とかの言い訳は一切通用しない事を教えてくれています。映画は常に工夫と情熱によって映画の魔法とイリュージョンを発揮する事が出来るのです。出て来る女優陣の妖麗さはちょっと尋常じゃない。
⑤すべてが美しい。感情の爆発は「あの娘が海辺で踊っている」程ではないけれど5人の女子高生全員を感情豊かにヒリヒリと消え入りそうな美しさで描ききっている。
⑥見た事ない瞬間を見る事が映画に求める事の一つだとしたら、尋常じゃない映画です。
⑦「コワすぎ!」「殺人ワークショップ」は一応スタッフなので除外。近年の白石映画の集大成。
⑧みんなで見るのが面白い。イベント性の強い映画だけど映画とは元々そういうもの。
⑨これもTVですが体験型ドキュメンタリーの一形態として見ました。
尋常じゃなく面白かったです。展開としてはものすごくシンプル。恐らく構成台本的にも際立った展開はないでしょう。しかし、僕はこれを見た時、メルギブソン監督の傑作「アポカリプト」を見た時に似たプリミティブな感動がありました。
電気もガスもない周囲2.5km、人口300人の島、ポンナップ島。漁業と農業で自給自足の島。
島にある学校は中学まで。島の子供たちは中学を卒業すると高校に通うため家族から離れて160km離れたオノウン島で生活します。そのオノウン島が台風の被害に遭い食糧難に見舞われていると言う情報を聞き、島の男達は船で食料を届ける事にします。リーダーに任命されたのはジェシーという男。彼は、文明に触れた事がない訳ではない。島を離れて大学に行き、パラオの大学で機械工学を学び、卒業後、グアムの船舶会社に勤めたものの、自動で動く大型船には舟に乗る楽しさが欠けている気がして1年でポンナップ島に戻って来た男だ。ジェシーを中心に6人の精鋭たちが集められ島中の人たちが準備した食料(一斉漁で取った魚の干物やタロイモ)を小さな船に積み込みエンジンも羅針盤もない船でオノウン島を目指します。途中天候の悪化で波が荒くなりリポーターのアリッサは船から降ろされ取材陣のバックアップの為に並走しているエンジン付きの船に移されます。ジェシーは取材陣に聞きます。「お前たちはどうする?」「残ります」取材陣の覚悟。帆の向きを転換する時に船員が危うく帆を手放しそうになります。帆を手放したら転覆の危機です。間一髪帆を摑み取り帆の向きを変えます。星空、風の向き、雲の動き、波の音を頼りに見事160km離れたオノウン島にたどり着きます。高校に通う息子と久々に再会したジェシー。親子の間に会話は少ない。ジェシーは一言言います「どうするにせよ、高校を卒業したら一度島へ帰って来るんだぞ」食料を無事届けたら男たちはポンナップに戻って行きます。
番組の最後にリポーターのアリッサがジェシーに聞きます「船でどこにでも行けるとしたらどこに行きたい?」「ヨーロッパに行きたい」「日本は?」「日本は近すぎるよ。同じ太平洋だからね。ヨーロッパに行きたい」そう言ってジェシーは笑います。
本当になんて事ない展開なのですが、奇跡のように感動しました。
⑩思い入れのある原作ですが、素晴らしい出来だったと思います。俳優陣も素晴らしかったです。
感動もしましたがほんのちょっとひっかかっている部分があり、それが何なのだろうと思っていたのですが、「紙の月」を見たときにその理由が分かりました。この映画のラストはインモラルなのだと思います。それがほんのちょっとひっかかっていたのです。
洋画
①突飛な事は何もしていません。ただゲイのカップルが家庭環境の悪いダウン症の少年を養子に受け入れ一緒に生活しようとする、それだけの話です。空撮もなければ派手なCGもありません。
しかしこのドラマ映画をこれだけしっかり作れるのがハリウッドの底力だと思いました。なんで日本はこれが出来ないのか?2014年一番泣いた映画です。
②愛の物語。超強引な宇宙論、時空論を愛によって押し切る。見終わって映画館から出たら思わず星空を見上げた。新しい「2001年宇宙の旅」。
③躁状態の映画。こちらも躁になり面白い。
④初めて見たハル・ハートリー監督作。軽快なインディーズ作品。それほど冴えない現実的な人間ばかり出て来るけれど、ユーモアたっぷりで前向きにさせてくれる良品。
⑤ホドロフスキーのDUNE
実現しなかった超大作「DUNE」を巡るドキュメンタリー。とんでも映画です。見たらなんだか怖いものがなくなります。ホドロフスキーに感服。
⑥ゴーンガール
ビッチ映画ですね。
⑦リアリティのダンス
ホドロフスキー85歳!カオスと優しさ。
⑧her/世界でひとつの彼女
まあ上手い。おしゃれ。わかるよねこの世界。
⑨キック・アス/ジャスティス・フォーエバー
鑑賞本数が多かったら入らない。
⑩スノーピアサー
電車の中が大変。コ・アソンの可愛さと例によってソン・ガンホ先生の活躍とおばあちゃん役の気味悪さと様々なビジュアルが楽しませてくれる割にはこれも鑑賞本数が多かったら入っていない。
以上!
写真は「地球イチバン」

