中川です。
「進化」を撮ったのはちょうど二年前。
二年前の今日、18時過ぎ、新宿駅東口広場でパン生地くん(キリストに似ている)がキリストの格好をして「聖なる夜に、聖なるパン生地!メリークリスマス!」と叫んでパン生地をコネコネしていました。
「進化」は賛否ある作品ですが、街に向き合いたいという僕の想いは出し切った作品でした。
映画は、いや表現はなんでもいいから何かに対してとことん真摯に向かい合う事が大前提だと思います。
それが表現の強度であり狂気だと思います。
(もちろん、それだけでは作品は上手く行きません。映画は機械の個性と人の個性で出来ていますから、それを上手くコントロールしない限り自覚的な成功はありません)
今、僕が正直に言って向き合いたいものは絶望感です。
2011年の絶望感を映画にしたいです。色んな事に振り回された1年間でした。
それは僕が弱かったり、だらしなかっただけなのかも知れません。
それでも僕はこの一年間、ずっと映画の事を考えていました。面白い映画を撮りたいと毎日、一日中考えていました。
メリークリスマス!
映画を作る事は奇跡と似ています。
キリストがやったように素敵な奇跡をまた起こしたいですね。
それを進化から二年経った今日、ここに誓いたいと思います。
ではでは、クリスマスなのでスーパー銭湯でも行って来ようと思います(笑)