先週の土日はリスニングに苦しみました。それによってスピーキングにも影響が…。

そんな英語のできない自分が英文法について今回記事を書くので、差し出がましく感じられるかもしれません。



まあ「Australian Qualifications Framework」と記載された英語教授法に関する証明書を取得したからアリかなと。。
(これは英語力を証明するものではありませんが…。)



イングリッシュネイティブに「It was great talking with you.」と述べて、「You, too.」と返されたこと、
イングリッシュネイティブに「Enjoy your day.」と言われて、自分が「You, too.」と返したことに
ちょっとした疑問を抱いたことが、この記事を書くきっかけとなりました。



「You, too.」という返しに関して、次の4つの表現から考えてみます。


①:Ⓐ「It was great talking with you.」→Ⓑ「You, too.」

実際にイングリッシュネイティブも使っていましたし、①は自然です。

 

「You, too.」は基本的には相手の言った表現を同じように用います。つまり、


Ⓐ「It was great talking with you.」→
Ⓑ「It was great talking with you, too. (=You, too.)」
となります。



②:Ⓐ「Enjoy your day.」→「You, too.」

こちらも自然です。命令文の主語は聞き手になりますので、
 

Ⓐ「(You) Enjoy your day.」→
Ⓑ「(You) Enjoy your day, too.」となります。



③:Ⓐ「I love you.」→Ⓑ「You, too.」

こちらも実際のところ自然な流れになります。
 

しかし、ここで1つ疑問を抱くのではないでしょうか。Me, too.」ではダメなのかと。


結論から述べると、

「I love you, too.」を表現しようとして「Me, too.」と返すのは不自然です。


「,too.」は相手が述べた文の主語が変わるときに用いられます

また、「You, too.」の場合、その文の主語が変わるのはもちろんのこと、

目的語が変わることがしばしば起こります。

「Me, too.」で相手が述べた文の目的語が変わったケースに出会ったことは私はありません。

例:Ⓐ「I like sushi.」→Ⓑ「Me, too.(=I like sushi, too.)」(主語が変わって目的語は同じ)


③を考えると、もしⒷが「Me, too.」と返したら、

Ⓐ「I(=Ⓐ) love you(=Ⓑ).」→Ⓑ「I(=Ⓑ) love me(=Ⓑ), too.」となってしまい、

自己愛強いのねぇとなって返しとして不自然です。(主語が変化して、目的語は同じ(同一人物))


「You, too.」と返す場合、確かに相手の言った表現が同じように用いられるのですが、

Ⓐ「I(=Ⓐ) love you(=Ⓑ).」→Ⓑ「I(=Ⓑ) love you(=Ⓐ), too.」となり、自然です。
単語は同じでも、主語と目的語が変化している(異なる人物が示されている)のがわかります。



①と②を考えてみると、

 

①: 「It was great talking with you(=Ⓑ).」
  →Ⓑ「You, too.(=It was great talking with you(=Ⓐ), too.)」

②: Ⓐ「(You=Ⓑ) Enjoy your day(=Ⓑ’s day).」→
  →Ⓑ「You, too. (=(You=Ⓐ) Enjoy your day(=Ⓐ’s day), too.)」
となります。



①に関して、ある程度英語に触れてきた方ならお分かりかと思われますが、

Ⓐの主語とⒷの主語は違います。(示される人物が変わるため(※Itは形式主語))



そして最後に
④:Ⓐ「Nice to meet you.」→Ⓑ「You, too.」

 

本で英語を習い始める際に、まず使われるであろう表現「Nice to meet you.」。
もう言うまでもなく、④の流れも自然です。


皆さんが「Nice to meet you.」と言われて、大抵は何と返すのか…
「Nice to meet you, too.」ではないでしょうか。

相手の言った表現が同じように用いられており、

且つ主語と目的語が変わっている。具体的には、


④: Ⓐ「(It is ) Nice to meet you(=Ⓑ).」
  →Ⓑ「You, too. ((It is ) Nice to meet you(=Ⓐ), too.)」

(※Itは①と同様で形式主語)




ここで、ちょっと苦言を呈したいことが一つ。

「Nice to meet you.」と「Nice to meet you, too.」が出てくるにもかかわらず、
なぜこの時点で「You, too.」という表現が出てこないのか。



先に「Me, too.」が出てきて、その後「Me, either.」が姿を現し、「You, too.」は何処へっていう状況。


非常にもったいない気がします。詳しく取り上げなくても構わないから、

まず「You, too.」という表現があることに触れておいて、後々詳しく学ぶのがいいのではないかと思います。



「You, too.」という表現、私はよく使います。
公教育における英語に関して、様々なことが取り上げられています。
How are you? からの I’m fine. のように、もしかしたら日頃使わない表現の方が教科書に多く含まれているのかもしれません。



ただ、このようなことが面白く感じられるので、私は英文法(というより言語学?)が好きです。

しかしながら、イングリッシュネイティブはこのようなことを考えて英語を喋っていないのが現実です。(・ω・`)