定期的にしておきたいSEROWのメンテナンス方法

 

YAMAHAを代表するトレールバイクであるSEROWは、1985年から数々の進化を遂げ、現在も現役で活躍するバイクです。

 

大きなタイヤと長いサスペンションでシートが高く、トレールバイクとしての走破性はもちろん、安定感のある車体と扱いやすいエンジンで、街乗りやツーリングにも向いているため、かなりの人気があります。

 

さらにSEROWは車体が大きく、整備しやすい特徴もあります。

 

特に車体の作りがしっかりしており、普段の走行ではエンジン回転も低回転で利用するため、よっぽど激しく走行していなければ、基本的なメンテナンスをしているだけで調子が悪くなることはありません。

 

そこで今回は、SEROWを所有する上で定期的にしておきたいメンテナンスをご紹介します!

 

定期的にメンテナンスしておきたいところ

SEROWでメンテナンスしておきたいところは次の5つの項目となります。

 

・チェーンのメンテナンス

・エンジンオイル交換

・サスペンションからのオイル漏れ確認

・タイヤのひび割れ確認

・ボルトの緩み

 

順に詳しく見ていきましょう!

 

チェーンのメンテナンス

SEROWだけでなく、オフロード車はリアサスペンションのストローク量が多いため、チェーンがガチャガチャと動きやすく、定期的にメンテナンスしていなければ傷みやすい部分でもあります。

 

また、林道やオフロード走行をすれば、泥や砂を噛み込んでチェーンやスプロケットが傷みやすくなりますので、チェーングリスを塗っておきましょう。

 

頻繁にオフロードを走るのであれば、泥や砂がオイルに付着しないよう、粘度の低いサラサラのチェーンオイルを選びましょう。

 

エンジンオイル交換

SEROWは単気筒で低速トルクがあるエンジンですので、高回転型のエンジンに比べるとエンジンオイル自体に大きな負荷がかかることは少ないとも言えます。

 

しかし、定期的にオイル交換するとエンジンの調子も良く、いつまでも長持ちさせることができます。

 

交換頻度の目安は、一般的に3000キロ~5000キロ、もしくは半年に1回とされています。

 

また、定期的にエンジンオイルの色も確認しておくといいでしょう。

 

SEROWはエンジンケースの横にエンジンオイル量の確認用の窓が付いているため、そこからエンジンオイルの汚れ具合も確認できます。

 

サスペンションの確認

SEROWのサスペンションには防水用のダストブーツが付いていますが、それでも年月が経過すると内部に水が入ってしまうこともあります。

 

水がれば徐々にオイルシールが劣化し、フォークオイルが漏れてくることも。

 

また、サスペンションのストローク部が錆びてくることもあるため、半年に1回はダストブーツを外して内部を確認するようにしましょう。

 

タイヤのひび割れ確認

SEROWのタイヤはオン・オフどちらも走れるブロックタイヤで、高速道路も快適に走ることができます。

 

しかしブロックタイヤであることに変わりありませんので、一般道を走るとブロックが割れたりする可能性もあります。

 

また、オフロードを走るのであれば、石などでタイヤを傷つけてしまうこともあるため、タイヤに亀裂やひび割れが無いか確認しましょう。

 

ボルトの緩み

単気筒エンジンのSEROWは、少なからず振動もありますので、長く乗り続けているとボルトがどんどん緩んできます。

 

特にシートやカバーの取り付けボルトなどは振動で緩みやすいため、気がついたらボルトが無くなってグラグラなんてことも。

 

そのため見えている範囲で構いませんので、定期的に増し締めすることをおすすめします。

 

また、増し締めは周辺部品の不具合発見にもつながるため、定期的に確認する癖をつけておくと良いでしょう。

 

SEROWは定期的に点検・メンテナンスすればいつまでも長持ちさせられる!

SEROWはオフロード車の中でもメンテナンスしやすい車種でもありますので、バイクのメカに詳しくなくても長く乗り続けることができます。

 

初めての整備であれば難しいと感じることもあるかもしれませんが、整備に慣れてくると自分の愛車をいじっている時間も楽しく感じると思います。

 

今回ご紹介した点検・メンテナンスのやり方を参考に、自分で出来そうなところから挑戦してみてはいかがでしょうか?