「レスポンスが悪いんです。」
そんな悩みで持ってこられた。
心の中ですぐさま思ったこと。
-だって古いもん、このバイク-
この思いをぶつけたい・・・けど。
キャブの同調、セッティングも終了。
しかし・・・なんかどんくさい。
タコメーターの針の上がり方、下がり方・・・
あの特有のどんくささ。
でもそれがいい!なんてマニアックなお方もおられる。
またよぎった・・・
-だって古いもん、このバイク-
あとは点火タイミングを見ようっと。
スパークアドバンサーユニットを取り付けるとき、
クランク軸の溝とアドバンサーのピンを合わせたらタイミングは合う。
点火時期の進角、遅角がスムーズでないときはアドバンサーの摺動部分に愛の手を!
エンジン停止状態で見るとタイミングは合っていた。
進み側にも遅れ側にもなく「F」も位置だ。
マニュアルもそうだし、これでええやん!
チッチッチッ!
新ちゃん、人差し指を天井にさして左右にスイングしている。
えっ・・・ちゃうの?
70年代、80年代のバイクは少しタイミングを早める!だって。
そうしたらレスポンスがよくなる・・・ような感じになるそうだ。
あくまでも「感覚」の範囲だと思うけれど。
ここんところ、ちゃんと説明して乗ってもらった。
そして笑顔で帰った行った。
「感覚」は個人差がありすぎて難しいけれど。
愛の手でちょこっとすれば、ちょこっと喜んでもらえる。
今みたいにデジタル制御されていないバイクは愛に飢える塊ですね。
-だって古いもん、このバイク-
ええやん、それで。