本日、クラッチのお話です。
クラッチに関しては2007年から2009年までの全日本TR選手権会場で一番たくさん分解したピット。
それは「TEAMぱわあくらふと」ではなかったでしょうか。
今、思い出しても・・・
「新ちゃん、文句ひとつ言わずよく頑張ったね」と言ってあげます。
当時、当チームのエースライダーがとてもシビアなクラッチを要求してきたのです。
メカニック側としても、やはり選手も含め「後悔」という念を残したくなかったので満足するまで、
それは全日本前日のピットで夜遅くまでバラしては組み、組んではバラし、の連続でした。
真実かどうかわかりませんが、クラッチに関してはロードレース、モトクロスよりもトライアルが一番
シビアかもしれません。
市街マシンに関しては、本当のクラッチの役目「切って繋ぐ、繋いで切る」でストップ&ゴーができます。
トライアルがシビアというのも僕個人の意見ですが、40年ちかくも二輪車に触れてきたので。
話は戻り・・・
そして2サイクルライダーが4サイクルに乗り換えると、もちろんクラッチを多用する選手が特に、の、
お話なのですが、繋がる瞬間が違うそうです。
初心者を含め僕は繋げるだけ、切るだけレベルのクラッチワークですから(笑)
画像のように、純正であろうとSPL部品であろうと組む前には必ず厚みを測ります。
その寸法が正規の寸法になるまで削ったり、違う寸法のプレートをあてはめます。
最近はクラッチワークの負担を軽くするためのSPL部品が出ています。
ユーザーはクラッチの交換、点検に訪れますが、SPL部品に自分で替えたことは忘れがちです。
「あれ?クラッチディスクの枚数が違う!」
「スプリングの巻き数、線状の太さ、こんなサイズだったかな?」
こんな場面、日常茶飯事です。
でもトライアルの練習でも大会でも一番先に疲れてくるところだから・・・
ストレスを感じさせない、正確に作動するクラッチにしなくてはならない。
市販バイクだったら、クラッチが滑り出したから交換時期かな、で済むのだけれど。
色々とトライアルバイクは勉強させられるし、なります。
今日も楽しかった!なんて感じれるバイク造りを目指しています。
クラッチも含めて(笑)