横浜ヒプノセラピー|催眠療法でメンタルケア「カンクンの蒼い風」

横浜ヒプノセラピー|催眠療法でメンタルケア「カンクンの蒼い風」

横浜のヒプノセラピー「カンクンの蒼い風」オフィシャルブログです。臨床経験7年、催眠療法士としてこれまでに200人のクライアントの症状を改善してきました。IHF認定マスターセラピスト/IHF認定セラピスト/ABH認定セラピスト/ITTO認定セラピスト

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クライアントによって得意とされる「感覚」は異なります。人によって具体的な「イメージ」ができる方と、そうではない方がいらっしゃるからです。

実はヒプノセラピーで大切な部分は「ゴール設定」と呼ばれる、クライアントが「どう変わりたい、あるいは何を変えたいのか」というものです。

何かが見えたり、イメージできるということはセラピーの本質とは無関係です。


事前面談(ヒアリング)が催眠療法では一番大切な理由とはなんでしょう?

クライアントは大きく二つのパターンに分けるとことができます。

最初から自分の問題を認知されている場合

この場合の「問題」というのは

・肉体的なもの

例えば偏頭痛や寝付きが悪い、あるいはその結果として体調がすぐれないなど,具体的な症状の改善を希望される場合。

・精神的なもの

多くのストレスを抱えていて消化しきれない、あるいは過去にトラウマをお持ちでそれが原因だと自覚されている場合などです。


どこに問題があるのか分からない場合

中には自覚症状もなく、特に深刻なケースをお持ちでない方もお見えになります。

どちらのケースでも、事前面談ではできる限りの時間を割くようにしています。何気ない会話の中にも、セラピーに結びつくヒントは隠されています。

これをもとに、セラピストが設定するのが「セラピーのゴール」です。

このゴール設定ですが、まずは現実的で、実現可能な「近い未来」でクライアントが具体的にイメージできるものにします。

そして必要であればさらにその先の、最初のゴールの先にある最終的な目標地点としてのゴールも設定します。

中には話している間に、「そういえば・・・」と思い出される場合もあります。できるかぎりクライアントのことを知ることで、クライアントにとって最善と思えるセラピー方法を選ぶことができます。

事前面談はそういう意味で非常に意味のある、必要不可欠なものです。

現代催眠ではこの「セラピー方法」の引き出しをいくつ持っているかで、セラピストととしての価値が問われる部分です。


退行催眠や前世療法はどのような場合に使われるのでしょうか?


少し話はそれますが、古典催眠を使われているセラピストは、クライアント側にセラピー方法の選択肢を与えることができません。

理由は簡単でそのセラピストは一つのセラピー方法しか行いませんので、必然的にそうなってしまうわけです。

現代催眠では非常に浅い催眠状態でセラピーを行いますので、「何かが見えたり」する必要もないわけです。

人間の脳はパソコンと同じで、ほとんどの記憶は圧縮されて脳のどこかに保存されていると考えられています。今まで忘れていた過去の記憶を、なにかの拍子に思い出すことは誰にでもあると思います。

それを人為的に行うのが、退行催眠だといえば理解しやすいでしょうか?

アメリカでは医療界でも使われる療法です。

医療系のドラマとして有名なDr.ハウスという番組がありますが、その中で主人公のドクターハウスが、事故で失った自分の記憶を取り戻すために退行催眠を受けるシーンがあります。

多分日本では考えられないことでしょう。大きな病院のドクターが、部下に命じて催眠療法を自ら受けるわけですから。


退行催眠のメリットは、ピンポイントで過去の記憶を探すことができる点です

トラウマなどの原因となっている記憶や、それが起きたのがいつか、具体性のある場合は有効的な手段です。

それが分からなくても一つづつ過去の記憶をたぐっていくことも可能ですが、その場合には時間がかかる場合があります。

もちろんその結果として、クライアントが「自覚していなかった別の原因」が見つかる場合もあります。

最終的に選ばれるのはクライアントです。普通の暗示療法というセラピーのみで解決できてしまうケースも少なくありません。

■分かりやすい例にすると

あなたが何かの病気だと仮定しましょう。そして二つの治療法がドクターから提示されたとします。

1)原因はほぼわかっているので、手術をして一気に患部を取り除く

2)時間はかかってもいいので、手術よりも薬での治療をする

どちらにもメリットとデメリットがありますね。それと同じで、どのようなセラピーがベストなのかは、よく話を聞いてからあなた自身で選ばれることをお勧めします。

またまた長くなってしまいました。