
堀井 拓馬
「なまづま」
「ヌメリモドキ」という生物がいる
激臭を放ち、粘液で覆われ青白い粘膜の塊
人間から出る髪の毛、爪などを摂取することによりその人間へと変貌する
その生態を研究する「私」は亡くなった妻を蘇らせるため
ヌメリモドキに亡き妻の髪の毛を与え続ける…
第18回日本ホラー小説大賞の受賞作です
読んだ感想としては「ホラー」?と思いましたが
「ヌメリモドキ」という生物を生み出したのは凄いです
粘液の描写がわかりやすく、自分的には「スライム」(ゲームのではなく玩具の)を連想
どちらかというと心理学系の小説として読んだ方が面白いです
「私」の身勝手な心理・行動、妻の2面性とか
ただ読んでいて気になったのは
最後の完成体になった「なまづま」に対しての一言
~彼女を最も効果的に傷つけることができる言葉を吐き出した~
それって何だろう?
読み返してもはっきりとしたものが浮かばない
思い焦がれていた「妻」(現実)より
「未完成のなまづま」(虚構)の方が愛しくなったのは解るが
「私」は前半から妻を理解していないくだりがあるし…
なんかちょっと完成度は低いかな…でもたまに読み直してます