じみぃべいつです。
NPBからMLBへの移籍状況が遅々として進まないと思っていたら、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手がシカゴホワイトソックスと2年契約を締結しました。
当初は大型契約を結ぶのではないか?とも言われていたのですが、ふたを開けると2年の短期契約で、とはいっても総額3400万ドルは日本円に換算すると約54億円ですから、MLBはNPBとは規模が違うなと改めて思い知らされました。
村上選手のMLB挑戦に対してはネガティブな意見も散見されるのですが、史上最年少で三冠王の実力をMLBでも見せつけて欲しいと願っております。
もちろん、MLBとNPBでは”野球の質”がまるっきり違うので、どう適応するのかが(巨人からヤンキースに移籍した松井秀喜選手もプレースタイルが変わりましたね)カギになるかとは思いますが、私は村上選手ならやってくれるのではないか?と思っております。
そんなMLBでの新天地が決まった村上宗隆選手の来シーズンの様に期待が膨らむ「あかね噺」の、マンガアプリ「ゼブラック」で12月22日に更新されていた「第184席」の記事を書きたいと思います。
これは「週刊少年ジャンプ」本誌では11月25日発売の「52号」に掲載されていたものです。
4週間の遅れではございますが、お付き合いいただければ幸いです。
パリ滞在時に斉藤学問先生と孫のエミリーとオープンカフェにて話す阿良川あかね、日本での落語事情はあえて耳には入れてはいなかったのですが、学問先生から阿良川魁生が真打昇進試験を受けた話を聞いたのです。
「いや受けたじゃねぇわ」
所変わって吉乃さんの経営するらくご喫茶で、あかねは三明亭からしにツッコミを入れられます。
ここではあかねにからし、そして阿良川ひかるで三人会をやろうと集まったのですが、「一生會」で魁生兄さんと二人会をやるのに啖呵を切ったことを呆れられるのです。
「ケンカしねぇと生きていけえねぇの」
からしの言い分ももっともですが、あかねは「今回は売られた方だし!!」と言い訳するのですw
同席した阿良川泰そんも「ケンカ売られたら全部買ってくっすよね」とツッコミを入れ、からしからも「チンピラ、ケンカ買付師」とあだ名をつけられるのですが、ひかるだけは「いやいや、売られたら買わな」と同意します。(それにからしはツッコむのですがw)
そんなやりとりのあと、泰そんは一生一門でもないのにとあかねを心配するのです。
ウキウキではないが、「自分にとって意味のある会」と前向きに「決めたからには突き進むのみ」と言い放つのです。(それにからしはチャチャを入れますw)
するとあかねに一生一門の一人であるひかるは、チャンスだと言い放ちます。
会場の規模や舞台の豪華さ、客席には財界の大物・著名人が並ぶ日本一絢爛華麗な落語会だと。
それにからしは「見つかるチャンスって訳だ」とあかねにエールを送るのですが、あかねは理解できませんw
からしは実力を示す指数の集客力の重要性を説き、特に阿良川一門であれば“独演会一興業で1000人以上の集客”が真打昇進への条件となっているからです。(これは父志ん太の破門騒動以降に決まったルールなのです)
落語は“お座敷芸”大規模で映える性質(タチ)じゃなく、敢えて小規模な会場を選ぶ落語家も多いから一概に言えないといいつつ、独演会の集客で格付をします。
・100人以上 普通の二ツ目(あかねがここに)
・150人~200人 人気二ツ目
・200人以上 (阿良川嘉一にからしは200~300人、ひかるは300~400人)
・300~500人 人気真打
・500人以上 大看板・阿良川四天王クラス
それを観て悔しがるあかねに、「瑞雲大賞優勝だけで100人までいったら御の字だろ」とはからしの談。
ひかるの多さに驚くあかねでしたが、三割は声優ファンと謙遜するひかる。
でもそれが強い、落語好きの狭い層を狙った客の取り合いでは頭打ちが早いから狙うは未踏だとからしは言うのです。(そのためからしはZ-1グランプリに出場したのですね)
「大衆(マス)に刺す。それが集客を跳ね上げる最善手」
それが出来れば…と悩むあかねに、ひかるは「それが出来るかも! ― なのが一生會とよ」と話し、影響力のある著名人やメディア関係者・有力なイベンターなど大衆(マス)に届くキッカケになり得る人達が客席にゴロゴロおる、と。
「真打への登竜門」
その言葉を聞き表情が変わるあかね。
嘉一がメディア露出が増えたのも、魁生兄さんの二ッ目昇進早々の躍進だって、きっかけは“一生會”やけんね。
それを聞いて魁生兄さんとの二人会の趣向?を話し合うために、魁生兄さんの独演会に呼ばれていることを思い出し、会場に急ぐあかね。
あかねは会場に入ると、キャパの大きさ(1000人規模)と満席になっていることに度肝を抜かれるのです。
「おつかれ茶ん!! なんちって!!」
と言いつつあかねをお茶を注ぎつつ出迎えるのは、この日の開口一番を務めた阿良川嘉一だったのです。
これも実力があってこそ、今や日本で一番チケットが取れない落語家なんて呼ばれていると魁生兄さんを評する嘉一に、あかねは疑問を投げかけるのです。
「人気も実力もあって、なのに何で」
何でなれなかったんですか、
魁生兄さん…
「真打に」
そして場面は魁生の真打昇進試験の日に飛ぶのです。
真打に成れずに落ち込む魁生の肩に手を置き、阿良川一生師匠は問うのです。
『お前なら分かるだろ』
と。
今回は場面が目まぐるしく飛びましたが、構成がしっかりしているので本当に読みやすかったです。
まず最初の場面ではパリでの修行の時でしょうね、あかねがパリでお世話になった斉藤学問先生と、その孫娘のエミリーさんが出てきます。
パリでの修業に身を入れたいから、日本での落語事情を耳に入れないようにしていたあかねですが、そんなあかねの立場を知りつつも、学問先生は阿良川魁生が真打昇進試験を受けたことを聞かせないわけにはいかなかったのでしょう。
そしていきなり場所が今の東京に飛んで、第1巻で朱音の初舞台の場所であり、阿良川ひかるや三明亭からしの二人会の会場でもある吉乃さんのらくご喫茶となるのです。
そこでは今度はあかねを混ぜての三人会でもと、打ち合わせるつもりだったのが前回の魁生兄さんとのやりとりで一同呆れるのです。
とは言ってもひかるだけは負けず嫌いなのと、あかねに好意的なので賛同するのが面白いですねw
それにツッコミをいれるからしとのやり取りも楽しいです。
そしてすっかりあかね付となった感のある阿良川泰そんも、いい感じで皆に溶け込んでいますね。
…まあ、あかねに世話になっているというよりあかねを世話している感が強いのですがw
そんなあかねと我々に「一生會」がどれだけ大切なものか、そして阿良川一門の真打昇進については動員力が必須だと言うことも、分かり易く説明してくれます。
今現在の二ッ目の動員状況も一目瞭然で、ひかるの動員力の凄さは流石は人気声優との二刀流だと感心させられます。
そしてかつて雌雄を決した阿良川嘉一さんも、メディア露出のおかげでからし並みの動員力があるのも、”大衆(マス)に刺さる”ことの大切さをあかねだけでなく読者にも伝える手法は見事でした。
そしてそれすら凌駕する魁生兄さんの独演会の会場に移動するわけなんですが、その規模に圧倒されますね。
前述の嘉一さん(弟弟子ですからね)が開口一番で出たわけなんですが、そんな彼の登場は雰囲気を和らげる役目も果たしていますね。
そして嘉一さんから語られる魁生兄さんの凄さなのですが、あかねの言葉が衝撃的でした!
「真打になれなかった」
そして試験に落ちたばかりの魁生兄さんと、阿良川一生師匠のやり取りに場面が移ります。
『お前なら分かるだろ』
その一生師匠の言葉の意味は、次回以降の楽しみなのでしょうね!
Aerosmith I Wanna Know Why
私のフェイバリット・バンドである Aerosmithの’77年発売のアルバム「Draw The Line」からのナンバーです。
’76年発売の前作「ROCKS」が全米3位を記録、マルチプラチナムを記録した勢いもそのままに、Jack Dauglasをプロデューサーに迎え「マナスル城」(古城です!)にレコードプラントを持ち込んで制作されました。
発売されるな否や各メディアは絶賛しますが、おもに名声を得たのは Jack Dauglasで、バンドの評価は以前どおりでした。(それが原因で次回作からは Jackをプロデューサーから外します)
また、バンドの人間関係もこの頃から微妙に変化しております。
このアルバムの2曲(「Kings and Queens」「The Hand That Feeds」)では、なんと! Joe Perryが一切関わっていないのです。(曲作りにもレコーディングにも、です)
そんな微妙なバンドの変化を感じ取ったのか、前作ほどのセールスは評価の割に記録できませんでした。
…もっとも、時代は変化しておりました。そう、Punkの台頭です。
朱音の初舞台は吉乃さんのらくご喫茶だった第1巻です。
からしとひかるの二人会での行動を、あかねが誤解した第14巻です。
あかねの苦戦とひかるの名演が読める、第19巻です。
最新第20巻も発売まで2週間を切りました!1月5日発売です。
かつて名盤と呼ばれたのに、曰くつきだった悲劇の?アルバムです。
Aerosmithの全てが分かる!?ファン必携の書です。








