あの時は、もう一生このままかと思ったな~。
それは、ブラジル世界遺産「イグアスの滝」に旅行中だった。
2泊3日の旅行の2日目、観光のメインの日の朝。
初めての“世界最大の滝”との遭遇にワクワクしながら、出掛ける準備をしていた。
日差しが強いので念入りに日焼け止めを塗って、メイクをしていた最後の段階。
左手にマスカラを持ち、右手でまずは左目のまつげにビューラーをかけていた。
*いつもビューラーは左目からかける。まつげに生えグセがあり、右目よりもちょっと難しくて時間がかかるから。
いつものように真剣にかけていたその時。
右手のビューラーに集中しすぎて左手がゆるみ、マスカラがスルリと落ちてしまった。
あっ!
と思ったその瞬間、
思わず条件反射でキャッチしようと、
ちょうどまつげをギュッと挟んでいた右手を、下に思いっきり伸ばしてしまったのだ!
バリバリッ
信じられないような音と衝撃が自分の目の前から聞こえてきた。
え?なに?
一瞬の混乱の後、右手に握られたビューラーを見たら、
ビューラーにびっしり、
引き抜かれた自分のまつげが挟まっていたのだ!
まるで、つけまつげみたいに。
そして恐る恐る、鏡に映った左目を見ると、
まつげがほとんど残ってない!!
ギョッしてその瞬間、
ひゃあああーーー
と大声で叫んでしまった。
びっくりした夫がバスルームから飛び出してきて
「どうした?」
と訊いてくれたが、ショックすぎてまともに話せない。
「まつげが…こんなに……どうしよう。もうだめかもしれない。」
左目はヒリヒリ痛いし、涙も出てくる。
夫は
「まつげなんてまたすぐ生えてくるよ。大丈夫だよ。」
と言ってくれるが、
でも、こんなに抜けちゃったら、もうだめだよ。
私はこれからずっと左目に植えまつげしなくちゃいけないのね。
あぁ、大事なまつげが…
一体、どうしたらいいの?
としか考えられない。
もう、ただ、絶望感。
それでも出発の時間が近づいてきて、なんとか出掛けたが、観光中も左目が気になってしょうがない。
抜けた部分にバイ菌が入って、炎症を起こしたらどうしよう。
それで生えてこなくなったりしたら…
気がつくとそんなことばかり考えていた。
*実はそんな状態で回ったイグアスの滝観光の様子は以前の記事をご覧ください。こちら★
もちろん、その後まつげはしっかり生えてきて、完全に元通り。
今思い返せば、そんなに絶望的になっていた自分が可笑しいけれど、当時は本当にショックだった。
バイ菌?炎症?それにまつげが一生生えないままなんてありえないのに。
ただ、それ以来、ビューラーをかけるときはかなり注意して、
・左手には何も持たないこと
・ビューラーに集中しすぎないこと
を心がけるようにしている。
(やっぱり引きずってる?)

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