今回、リオでの初めての年末&お正月。
夫と二人で日本人らしく厳かに過ごしたいと、張り切って準備をしながら迎えたお正月休みでしたが…
■12月30日
夫が出張中だったので、「帰ってきたらびっくりさせよう!」と意気込み、その間にこっそりおせちの用意を開始。
何日も前から悩み続けていた献立をようやくまとめ、近くのスーパーへ買い出しへ。
スーパーは大混雑でびっくり。
おばさまたちと、カートの押し合い、押しのけ合い!!
(本当に目の前で自分のカートをグイっと押しのけられます)
しかもクリスマスから続く休暇シーズン真っ只中のため、入荷商品も普段よりさらに少ないようで、予定していたものがなかなか揃わず…
別のスーパーまで探しても、結局手に入らなかったものも。
そして今度はその代用品にできるものを必死で探しまわり…、と、前途多難なスタート
ようやく家に帰り、下ごしらえと、作り置きできるものの調理を開始。
なにしろ、恥ずかしながら、一人でのおせち作りは初めて。
母親の手伝いをするのとは、まったく勝手が違います。(あたりまえですね。)
料理本とインターネットで基本から調べながらの作業なため、なかなかはかどらず…。
食事を取るのも忘れ、ひとまずこの日の予定を完了した頃には、日付も変わって31日になっていました。
いまさらながら、おせちの準備って、本当に、大変なんですね。。。
世の中の、お正月の台所を任される奥様方を改めて尊敬いたしました。
■12月31日大晦日
おせちは本来、元日朝から食べるものですが、今回は勝手に大晦日のディナーに変更。
夕方、夫が帰宅する時間に合わせて、調理の仕上げと盛り付けをして…
初めてのおせち料理、ようやく完成です!
こちらの食材でおせち風にする工夫を、一応、盛り込んでみました。
上の写真の左上から
・なすの漬物(おせち関係ないですね)
・紅白なます(大根の代わりにヤーコン芋を使用)
・田作り(日本からのお土産、小魚の佃煮)
・カボチャサラダのトマト&ブロッコリー添え(カボチャは栗きんとんの代わり、トマトがなんと海老の代わりです!)
・玉子焼(錦玉子の代わり)
・金ごまイワシ(鯛のお頭付の代わり)
・煮しめ
・結び昆布
となっています。
まず、おせちを彩る、かまぼこ、栗きんとん、数の子、錦玉子、黒豆、昆布巻き、…などはこの辺では手に入りません。
(もっと遠くまで探しに行けば、もう少し手に入るものもあったのでしょうけれど…。)
鯛や海老も、新鮮な物を手に入れるのは大変なので、諦めました。
ならばあとは、なんとか自分で手作りするしかない!
というわけで、チャレンジしたのが今回の品々。
では、ここで一部解説を。
【紅白なます】
なますはどうしても食べたかったのに、大根が手に入らなかった。
大根の代わりになる白いもので酢の物にできるもの、ということで探し回った結果、ようやく見つけたのがヤーコン。
食べたことはなかったものの、以前日本のTVの某健康番組で紹介されて知っていたので、スーパーの片隅で見つけた時は、ガッツポーズしそうになりました。
たぶん、「やった。」くらいは小声で言ってしまったと思います。
生で食べられる芋で、食べてみるとレンコンのようなシャキシャキした歯ごたえに、ほのかな甘みがあって、なますにぴったりでした!
【海老】
それと、理想と現実がかけ離れているのが、海老。
冷凍の小エビや生で売られているものもあるのですが、とても美味しくないので買わず。
赤いということと、ちょっとカーブした部分の形が似ているだけですが、トマトで我慢です。
これには、夫も苦笑…。
【鯛の尾頭付】
鯛の尾頭付は、イワシの甘露煮に変身。
これは日本からの贈り物のため、おせちにふさわしい逸品の味でした!
残念ながら、コパカバーナ海岸で催される有名なカウントダウンの大イベントは見に行きませんでしたが、
ブラジルの白ワインとブドウ(よく合う!)をお供にNHK紅白歌合戦を観て、年越しそばを食べて、おごそかに年明けを祝いました。
■2009年1月1日元日
そして元日は、お雑煮を作って食べ(干ししいたと昆布の出汁に魂を込めたけど、やはり母の味は出せず…来年に再チャレンジ)、近くのレブロン海岸に散歩に行き、のんびりした休日を満喫。
ちなみに海岸は、ジリジリ暑い真夏の太陽の下、パラソルを広げて日光浴&海水浴をする人々でびっしり。
街ではレストランも開店していて、人出も多く、いつもの観光地らしいリオの休日。
日本の静かな元日とは真逆の風景でした。
こうして、ブラジルでもなんとか無事に新年を迎えることができたのでした。
みなさま、明けましておめでとうございます