【2025年読書記録】44.
『わが解体』 高橋和巳著
古本屋さんで見つけて飛びついて買ったのが30年以上も前のこと。ありがたいことに文庫化されたので再読しました。
学生運動とは対峙する側の立場でありながらその思想を理解しようと共に戦い続けて病に倒れてしまった苦悩の人生に今も最大限の敬意を表します。中途で終わった考察があまりに惜しく、命を全うしてほしかった方です。中国文学を専門にされていたため漢字を多用された文章は難解で、時間をかけて読んでも理解しきれないのが悔しいので、また月日を経てからじっくり読み直したい1冊。
