【2024年読書記録』⑧

『サピエンス全史 下』ユヴァル・ノア・ハラリ 著 📖

ようやく読破。文庫化にあたり日本に関する記述も追記してくれたそうで、ありがたいです。読後感はスッキリと言いたいところですが、複雑です。少なくとも帯に書かれているような“わくわく”は感じられません。


人類はこんなところまできてしまっているのかと。長い長い時間をかけて、たどり着いた人類の立ち位置がここなのかと。


明日も見えないような悲惨な生活は昔より改善したかもしれないけれど、依然として世界各地で大なり小なりの争いはなくならず。身近でさえ団結を感じた経験はありません。


自分が何を望んでいるのか、繰り返し著者から問われますが、今の時点では答えがありません。ただ見えない何者かに支配される前に、世界がより良い状態にあればよいなと漠然と願うばかりです。


(伊藤健太郎さん主演舞台『背信者』小御門優一郞氏の脚本参考図書)