先週たまたま読んだ企業ロゴの記事
そのコメント欄にアップルのロゴは
アラン・チューリングに関連しているのでは?
で興味を持ち
のめり込む性格だけに
あれこれチューリングの記事を読んだ
こんなすごい人のIQってどれくらいなんだろう
数年前「世界の天才IQの高い人達」のタイトルで
記事をUPした事があった
その時アラン・チューリングの名前を
書いた記憶がないし
今回探してもどこにも記述がない
IQはわからんって事ね
ちなみにその時調べた最高IQの人は
ジョン・フォン・ノイマンIQ300だった
コンピューターの開発、原爆の開発に関わったノイマン
(前も書いたけど↓)
原爆投下の目標地点を
日本文化の意義がある
京都への投下を進言したと言われ
ガンで53歳の若さで亡くなったのは
原爆に関わり被爆したからでは?と・・・
以前観た
「イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
うろ覚えだけど最期に自殺シーンってあったかね?
あ~もう一度観たい!
ラッキーな事に数日後放映されるとわかり観た
最期はそういう締めくくりだったか・・・
映画を交えてアラン・チューリングの事を書きます
1918年ドイツで発明された暗号機
解読の困難さに史上最強と言われとったエニグマ
最初に解読したのは若きポーランド人のレイフェスキ
しかしドイツは更に強化し
ポーランドだけでは手に負えず
イギリスとフランスにこれまでの成果を公開し
エニグマの解読に本格的に着手することになりました
アメリカ、ソ連、フランス各国が解読に躍起の中
イギリスも同じでした
チューリング27歳の頃ブレッチリー・パークで
解読の仕事に携わる事になります
Uボートの情報が暗号機に入り暗号化されて出てくる
ドイツ軍は毎日深夜0時に設定を変え
最初の通信を傍受するのは毎朝6時頃
つまり解読時間は18時間しかない
159×10の18乗(長いので0は省略)
10人が1分間で1つの設定を試し1日24時間
週7日休みなく続けても2000万年かかる
難攻不落のエニグマ
チューリングはマシン(エニグマ)に対抗するには
マシンしかない
今のコンピューターの基礎であるマシンを作り
解読に成功したのです
しかしその後のチューニングは悲惨な人生でした
「イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
の邦題通り彼の秘密とは・・
1912年ロンドンで生れたチューリングは
子供の頃から数学に強く頭のいい子でしたが
変わり者と言われていました
それはアスペルガー症候群だったのでは?と
今は言われています
映画でもそれを物語るエピソードがありました
同僚が「俺たちランチに行くぞ」と
チューリングに声をかけても仕事に没頭
「聞こえてるか?ランチに行くぞ」
「何?」
「ランチに行くか尋ねたんだ」
「君は”俺たちランチに行く”と言った」
アスペルガー症候群は
相手の気持ちや意図を想像したり
暗黙のうちに成立する社会ルールを
理解する事が苦手と言うのがこのシーンに表われとる
「俺たちランチに行くけど君も行くかい?」って
言えばいいのね
そして彼はゲイでした
パブリックスクールに通う頃
親友のクリストファーに恋をしますが
幼い頃に感染牛のミルクを飲んでいたのが原因で
牛結核症で亡くなります
第2次世界対戦が終わり1952年
チューリングの家に泥棒が入りました
彼は通報するのですが捜査過程で一夜を共にした相手(19歳)が
泥棒の手引きをしたとわかり
同性愛者と警察に知られ新聞にも載りました
その当時は同性愛者は犯罪で
刑務所に入るか化学的去勢を条件に保護観察かの
選択を迫られる事となるのです
同性愛の矯正には性欲を抑える女性ホルモン注射の投与
するのがいいと思われた時代で
彼は投与を受け入れました
注射をし監視される日々にチューリングは精神が不安になり
1954年自宅で死んでいるのが発見され
ベッド脇に囓りかけのリンゴがありました
室内には青酸カリの瓶が多数あり
自殺と断定されました
チューリングの銅像
手にはリンゴを持っています
映画の中でリンゴが出てきたのは
仲間と意思疎通を円滑にするのには・・と
リンゴを配るシーンそれだけでした
でも事実として亡くなった時に囓りかけのリンゴがあった
アップルロゴは
チューリングへの敬意と思いたい・・
映画のエンディングに流れたチューリングのその後
1年間の強制的ホルモン投与の後
アラン・チューリングは1954年6月7日自殺した
41歳だった
1885年から1967年までに英国法により
約4万9000人の同性愛の男性がわいせつ罪で有罪になった
2013年エリザベス女王は
チューリングに”死後恩赦”を与え
前例のない彼の偉業を称えた
エニグマの解読は戦争終結を2年以上早め
1400万人以上の命を救ったと歴史家たちは見ている
この事実は50年以上も政府の機密扱いだった
2018年イングランド銀行が
新50ポンド札の肖像画の人選に取りかかります
ブックメーカーの本命はホーキング博士でしたが
2019年新しい50ポンド紙幣の肖像画に
アラン・チューリングが採用され
2021年末流通が始まる予定です
彼が亡くなって60年以上経ち
やっと公に功績が認められました
2017年1月に施行された新法
過去に存在した同性愛行為禁止法の下で有罪とされた
男性同性愛者を赦免する
既に他界している数万人が死後恩赦を受けました
チューリングにちなんで
「チューリング法」と呼ばれています
第2次世界大戦のエニグマ暗号解読の功績も
世間に隠された任務
そしてあの時代では犯罪の同性愛
死後認められたチューリングは
不遇な天才数学者でした
AIの基礎を作った彼がいて今の時代がある
でも彼がもっと長生きしていたら
現代はどうなっていただろうと・・・