これは、以前に体験した話です。

私は当事、よく中古の本屋に足を運ぶことが多く、

そこであれこれと選んで商品とにらめっこをしていました。

どんな中古の本屋か? と訪ねられたら..

こう答えます。

皆さんもよく知ってるあの・・・

お店です。


そこは、都内にあったお店で、3階建の大きな店舗でした。

私は、そこでもあれこれ選んでCDやら本などを探して回っていました。

その日は、確か特定の本だけ半額キャンペーンなんかをしていて、本が沢山入ったケースが幾つも並んでいましたね。

私は、そのケースから色んな本を手に取っては、

元に戻しを繰り返していました。

参考書やら健康についての本や、ペットの暮らしから政治に世界情勢などの本がぎっしりあったのを覚えています。

そんな本たちを見て回っていると何の本かは、わすれてしまったのですが、

恐らく学校の教育について書かれていたものだと思います。


私は、その本を手に取り・・・ページをめくって眺めていました。

すると、そのページとページの間から・・・

 しおり


・・・が出てきました。

私は、その挟んであった"しおり"を見て・・・
何故かそれを持ち帰ろうと自分のポケットに入れてしまいました。

どうしてそうしたのか?

気になったんです?

凄く。


・・・では、どんな"しおり"だったかというと・・・

細長いタイプの"しおり"で名前と学年が書いていましたね。

仮にヒロシ君としましょう。

小学生だったと思います。

私は、その名前付きの"しおり"を見るなり好奇心に襲われて持ち帰ろうとしたんだと思います。


そして、その日の夜に薄いタオルケットを被って就寝についたときのことです。

季節は、夏に近いころで、私が寝たのは深夜の遅い時間だったと思います。

私は、頭から足元までそのタオルケットを被った状態で、

夢の中と現実の間を行ったり来たりしながら金縛りにあっていました。

皆さんも1度は経験されたことがあるんじゃないでしょうか?

起きようとしても体が固まって動かない・・・

これは、夢だと気づきながらも動かない・・・

あの状態です。

その状態に・・・その日の深夜に私は、なっていました。

私は、ぐっと力を入れて起きようとしていましたが、なかなか体がいうことを聞きません。

すると突然、私の両足を掴んでぐっと持ち上げられるような感覚を覚えると、今度はその両足を・・・

ブン! ブン!


・・・と左に右にと振り回されて・・・

私は、はっきりとその金縛りの意識の中で寒気を感じ、

歯をガチガチ鳴らして、全身震わせているのが分かりました。

そのあと私は、お昼ころに目を覚ましたのを覚えています。

それからその日の夕方に、

そのことを知人たちに話しました。

そんな変なことをするから金縛りに合うんだよ?

と、その中の一人に言われて笑っていましたが、

もう一人の知人は、笑わずに私にこう言いました。

お前・・・それ捨てた方がいいよ?

そのしおりの名前の子...

 もう死んでるよ?


私は、その言葉で気づきました。

金縛りにあっていた私の両足を掴んで振り回していた理由を・・・それは

返せ! 返せ!


ぼくのしおりを返せ


──

皆さんも、もし中古の本屋に行ったときに、

本に挟まれているしおりを見つけたら勝手に持って帰らないように注意しましょう。

もし勝手に持って帰ったら・・・

そのしおりを取り返しに持ち主が付いて来ますよ?

─おわり─