映画好きなんですけど、1作を見るまでにとても時間がかかります。

 

でも最近その理由がわかってきたかも。

多分。自分のペースで物語を理解したいというか、

話がいきなりショッキングなものになったり、

逆にどんどんつまらなくなって時間の無駄だったと思ったりというのが

心臓に悪い。気分も落ち込む。

 

本とかなら自分のペースで読み進めていけるから好きなんだけどね。

何冊か本を借りてきました。

近くの小学校で市民図書室をやってて、

私立の図書館行くよりも本の種類は少ないけど本がきれい。

それに新作が結構早い段階で読める。ありがたい。

また紹介できたらと思います。

 

さて今日はこちら

 

 

 

シャーロックホームズでおなじみ(私の中で)

ベネディクトカンバーバッチ主演作。

 

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」

 

私の苦手なナチス関連映画。

でも興味はすさまじくあるんです。

なのでこういうとこから入ります。

 

以下ネタバレ

 

 

 

アラン・チューリングは天才的な数学者で、

当時最高精度のナチスの暗号・エニグマを解読するために集められたんだけど、

瞬時に解読するための機械を作ろうとするわけだ。

チーム内のメンバーとの衝突等あり。。。

なんやかんやで、法則を見つけ出し、エニグマを解読していく。

それにより2年戦争を早く終わらせることができたという。。。

あと2年も長かったら。。と考えるとぞっとしてしまう。

 

最初私は観ながら、ん?エニグマを解読する?

あれ?最初の数十分で話し終わるんじゃ?

と思ったけど、なるほど。

アランには大きな秘密があるわけで。。。

 

子どもの頃の回想は、彼の天才っぷりを表すためではなく、

彼が同性愛者であることを示すものだった。

当時、同性愛はわいせつ罪に問われる罪。

正直今の感覚だと信じられないのだ。

 

ロシアのスパイであることと同性愛者であることがどうして

同じくらいの罪かのようになる?

そして、同性愛者であるアランに対して、どうして科学的去勢という処置がされる?

わからないわからない。

 

でも彼には、子供のころ愛し合っていた友人がいて、

その子の名前を付けた機械と、そして彼と愛した暗号から離れることはできなかった。

 

普通ではない(と映画の中でキーラナイトレイが言う)あなただからこそ、

この偉業を達成できたんだ。

 

普通の幸せっていうものが誰にしも当てはまるわけではない。

だからこそ、その人の幸せを、全員が全員一人一人の幸せを認め合える世界を。

なんだか、ナチスのエニグマとアランチューリングの対決だったことが、

すごい意味を持っているようで、ほぅってなりました。

 

一方で、エニグマを解読して得られた情報が周囲に悟られないように、

そしてそのために、チームメンバーの肉親やたくさんの民間人がのった船が

やられると知っても何もできない悔しさも描かれていました。

そして、飢えに苦しむ一般の人たちも。。。

 

戦争によって苦しむ人が今この瞬間もいることを改めて感じたいです。

 

 

とにかくいろいろな要素が詰まっていて面白かったです。

ベネディクト・カンバーバッチは、転載を演じさせるといい味出しますね。