裁判も終わり、

一通りの手続きも済んで 

日常を取り戻しつつある。

でも、ふと沸き上がる殺意。


出きることなら、殺してやりたい。


晴れた日に洗濯物を干しながら

子供たちの寝顔を見つめながら、

リラックスした湯船の中で


ふと、本当に突然

どす黒い、鉛のような重たい感情に

襲われる。


それはきっと、

被害者の葵の中にもあるのだろう。


自分は死ぬまでこの感情に

向き合って生きていかなければならない。

世の中全ての被害者、被害者家族が

生きている限り、胸の中に圧し殺して

生活していくのだ。


加害者に更正なんて、必要なのだろうか?

自分のなかでは、死刑なのに。