今年度の行政書士試験で「没問題」があったとのこと。問題は一般教養問題で。

国際経済の動向に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
1 1970年代において先進国経済はスタグフレーションに陥り、
 貿易摩擦の激化を 招いたが、その混乱の克服過程で経済
 活動のサービス化、金融化、情報化が進んだ。
2 1973年10月の第4次中東戦争および1978年のイラン革命に伴う
 2度の石油危機により、主要国は1980年代初めにいっせいに
 変動相場制に移行することになった。
3 1980年代の資本主義経済の変貌を促すきっかけとなったのは、
 イギリスのサッチャー政権による供給重視の経済政策と規制
 緩和の推進であった。
4 1985年のプラザ合意を経て、日本の対アジア直接投資と輸入
 の増加がアジアの新興工業国・地域の経済成長を促したが、
 ASEAN諸国全般に対する影響はなかった。
5 1980年代後半に主要な旧社会主義諸国が市場経済への移行を
 開始し、資本主義経済のグローバル化が進行する中で、主要
 国の金融市場とユーロ・カレンシー市場の分離が進んだ。

解答速報比較表(提供:行政書士武田法律事務所


平成16年度行政書士試験問題の一般教養・択一式「問題48」については、選択肢 の表現に不適切なところがあったことを考慮して、受験者全員に得点2点を与えることといたしました。

平成16年12月
財団法人行政書士試験研究センター
理事長  池ノ内 祐司