次の日、仕事が手につかない・・・
嫁は子供を預けて男と会っている。
突然の嫁の裏切り、そして開き直り。
一夜明けて思うのは、浮気をして、しかもバレても反省のない嫁は許せないということ。
日常生活の不満はあっただろうけれど、それはお互い様。
僕にも悪いところがあるとはいえ、
浮気→反省なし→悪いのはお前だと逆ギレ
は酷すぎだと思う。
ただ、別れるとなると子供たちに寂しい思いをさせることになる。
それに僕も子供と離れたくない。
訳あって今は内縁関係なので親権を争うこともできない。
どうやら付き合ってすぐに僕が気づいたようで、それはLINEの内容からしてもおそらく事実だろう。
親権を勝ち取るためには不貞行為を証明しないと話にならないらしいので、現時点ではどうすることもできない。
しかも不倫してようが親権は妻側が虐待や育児を放棄するような事がない限りは基本的に母親から変更は難しいらしい。
嫁は子供たちの世話に関しては基本手抜かないし、男と会うのは夕方までで夜は今のところ家を空けない。
親権は無理なのか・・・
でも全力で争えば・・・
一切の情を捨て、勝つためだけに行動すれば厳しいながらも勝つ可能性も少しくらいならあるかもしれない。
でも、争うからには全力で相手と闘うことになる。
お互い相手が傷つこうがお構いなく徹底的にやるんだろうな。
それで勝てたとして、子供たちが母親と離れるのも・・・
子供の取り合いをして、実の父親と母親が憎しみ合って口もきかない関係になることが子供にとっていいはずがない。
母親が絶対的に有利な状況で泥仕合の中、子供の奪い合い・・・
そこまでの覚悟は今の僕にはない。
嫁も今はこのままの状態で浮気を継続したいみたいだし、とりあえず僕が我慢すれば、すぐに子供の環境が変わるわけではないのか。
我慢か・・・
はぁ・・・
どうするべきか途方に暮れる僕は、嫁と過ごした月日を思い返した。
僕がまだ10代の時に5歳上の嫁と付き合ってお互いの家庭環境もあってすぐに同棲。
僕はまだ学生だったこともあり、学生と同棲生活の両立に追われ、あまりデートに連れて行ってあげていなかったなぁとか、ケンカでいっぱい傷つけてきたなぁとかそういった事から始まり・・・
近年は嫁を家族の一員としてしか見ていないこともあり、子供への貯蓄を最優先にしていたこと。
長年の付き合いで嫁を女性として扱っていたとはいえなかった部分も多々あったことなど。
長く安定した結婚生活にあぐらをかいていた自分がいたことに気づいた。
もしかしたら嫁はずっと我慢をしていたのかもしれないな・・・
僕にも原因があるとなると、やっぱりまだ小さい子供の未来を考えた時に早々に離婚の決断はするべきではないのか。
結局悩んだ結果、子供の生活環境を1番に考え、今の状態で辛抱していくことにした。
さらに自分の悪いところを認めてこれまでの行動を反省し、自分を変え、嫁を大事に想い生活していくと腹を決めた。
もし別れることになった時に、このまま別れるのは後悔が残ると思ったからだ。
愛情を伝える努力をしてこなかった僕にも原因がある。
嫁は子供の事は大事にしていて、結婚前は既婚者との不倫もあったが、結婚して以降は生活の中でおそらく浮気はなかったと思う。
それもあって、いつか事の重大さに気づいてくれるものと信じる気持ちもあった。
嫁は料理や洗濯、子供の送り迎えなどの最低限の育児はこなしたけど、それ以外はせずにかなり家がおざなりになっていた。
なので、僕が普段から担当している子供の遊び相手、風呂入れや寝かしつけにプラスして、掃除や洗い物も自分の担当にした。
その間嫁は平日週に3回のバイト、残り2日を男と遊ぶ、を毎週繰り返し。
土日は家族といたが、基本ずっとLINE。
男ができてから公園で保育園に通う子供を遊ばせてあげていたのもなくなった。
それもあって週末になれば遊園地などの遊べる施設に毎週連れて行った。
嫁はそれについてきていたが、男と遊ぶためのバドミントンや使い捨ての簡易弁当箱を僕の前で堂々と買ったりしたこともあった。
そのとき、
「明日男に弁当を作るけど、あんたの分も作ったろか」
と侮辱的なことを言われたりしたが、ぐっとこらえた。
男と遊ぶ日は保育園に長時間の預けとなるので、男と会う日に僕が仕事を休んで1日子供と公園や川へ行ったりして過ごしたりした。
子供と過ごせる時間も限られているかもしれないから。
普段から家のお金の管理は嫁がやらないので僕がやっているが、そうした生活の中で今までコツコツ貯めてきた貯金が徐々になくなっていくが、どうでもよくなった。
そして家では嫁に気を遣いながらの生活。
毎晩嫁の足のマッサージもはじめた。
どっちが浮気してどっちがサレてるのかわからない状態だ。
そんな僕を見てなのか、嫁はだんだん偉そうになった。
僕がこの生活の弱音を吐くと決まってダメだしで返ってくるが、だんだんその言い方がキツくなった。
そんな生活をしばらく続けていくうちに精神的にキツくなり、ほぼ寝れなくなった。
もともと男がいることが発覚してからあまり寝れてなかったのが、ストレスでさらに深刻な状態に。
市販の睡眠導入薬も効かなくなり、不眠で倒れる寸前になった。
夜中に嫁が誰かと電話している幻聴まで聞こえるようになり、ふらふらして寝ないとダメな状態なのに眠れない。
限界を感じたので精神科に行くことにした。
鬱と診断され、抗うつ薬とよく効く睡眠薬を処方してもらった。
この時辛かったのが、ため息が常に出てしまう、出さないといけない体になっていたこと。
人と話す時に話の合間にすぐため息を出す、感じの悪い人間になってしまっていた。
この頃は自分の周りの人に迷惑をかけていて本当に申し訳なかった。
心身共にズタボロだった。